世界にひとつだけのバッグが引き出しから!「FREITAG」がファンを惹きつけるワケとは?
FREITAG(フライターグ)というスイス・チューリッヒのメッセンジャーバッグブランドがある。
効率重視の規格化された既製品だらけの世のなかで、このブランドは「世界にひとつだけ」を提供し続けることに手間やコストを惜しまない。
※画像は公式HPのスクリーンショット。
FREITAGのバッグはすべてリサイクル製品。トラックの幌、シートベルト、自転車のタイヤチューブなどを再利用して作られている。
リタイアしたトラックの幌を買い上げ、洗浄し、カットし、バッグの形に縫い上げ、整形することによってひとつのバッグが出来上がるのだ(詳しくは製造の行程は公式HPで見ることができる)。
図柄はトラックの幌にプリントされていたものがそのまま使われている。幌に描かれているのは業者のロゴや電話番号、URLなど様々。これらが職人の手でカットされ、バッグの柄となる。このブランドの奇抜なデザインは偶然によって生まれるのだ。
こうした製造過程でひとつひとつ手作りされるので、もちろん世界に同じ製品はひとつもない。世界にひとつ、自分だけのバッグだ。
■「世界ひとつだけ」でいっぱいの直営店を訪れる
このユニークなブランドの製品をこの目で確かめたい。
そう思い立った筆者は「FREITAG ストア・トーキョー・シブヤ」を訪れた。日本に2店舗しかないFREITAG直営店のうちの1つだ。
店内の片側を「引き出し」が埋め尽くす、これまたユニークなレイアウトの店舗にたくさんのFREITAGがディスプレイされている。
この引き出しひとつひとつにはモデル名と写真がプリントされている。
開けてみるとその写真のバッグとご対面。
もちろんこれも「世界にひとつだけ」のバッグ。お気に入りの自分だけのバッグと出会うために棚をくまなく探し、気になる子がいれば引き出しを開ける。取り出し、広げて、実際に持ってみる。鏡の前に連れ出し、グッときたら財布と相談する・・・。
■多彩なラインナップ、ひとつひとつが手作り
このブランドが作るのはバッグだけではない。現在はポーチや財布、スマホケースやラップトップケースなどの多くのラインナップを抱え、店を訪れるたびに新しい仲間が飾られている。
ひとつひとつがトラックの幌から作られているため、その図柄が元々何だったのか想像しながら店内を歩き回るのも楽しい。
写真左上の青いバッグのアルファベットは「Group」と読める。右下のラップトップケースに書かれた「ww.」はURLの一部だろうか。
もちろんトラックの幌として世界を駆け巡った後にリサイクルされるため、あちこちに痛みや染みがあり一見すると新品には見えない。
しかしこれが「世界を旅した証」なのだ。このバッグがどんな旅をしてここにたどり着いたのか。そんなことに思いを馳せながら眺めてみると、妙に頼もしく見えてくる。
少し値の張る価格帯なので手を伸ばしにくいブランドではあるが、もし機会があれば一度お店を訪れてみてはいかがだろうか。
※店舗情報
FREITAG ストア・トーキョー・シブヤ
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-19-18
営業時間:月-金:11:00 am – 9:00 pm 土・日:11:00 am – 8:00 pm