忙しい学生必見!社会人のライフハック「GTD」で有意義な毎日を過ごそう
世に存在する多くの仕事術の中で、ここ最近注目度が上がってきているGTD(=Getting Things Done)。
これ、社会人がうまく仕事を進めるために考えだされた方法(=ライフハック)なんですね。つまり少ない時間をいかに効率よく使ってたくさんの仕事を片付けるか、ということが、本来の目的。
ですが筆者は、GTDは大学生にだって役立つのだ! ということをお伝えしたい。
「忙しすぎて時間がない! やりたいことが全然できない!」
なんていうあなたに、おすすめ!また、「時間はあるのに、何だか毎日つまらない」という人も使えます。
これから解説していくGTDは、そのフレキシブルさが特徴です。自分のやりやすいように形を変えて、有意義な毎日をゲットしましょう!
■そもそもGTDって?
ではGTDとはどういったものなのか、簡単に説明していきます。
GTDとは【書き出し】【掘り下げ】【整理】【見直し】【実行】の5ステップを使って「自分のやらなければいけないことを把握し、1つずつ片付けていく方法」です。あるタスクを行う際、それ以外に何も気にしなくていい状態を作り出すのが、このGTDの最大の特徴です。
■GTDの5ステップ
詳細の説明に行きましょう。
といっても難しいものではありません。紙とペンさえあればすぐに出来てしまいますので、試しに一度、流れに沿ってやってみましょう。
1.書き出し
いきなりですが、この項目がGTDの肝となる部分です。
自分の頭の中をあますところなく探りまわり、今、自分が気になっていることを全て書き出します。
「洗濯物をたたむ」
「心理学のレポート」
「バイト面接日の連絡待ち」
「○○を読む」
「火曜日サークル」
「英語を喋れるようになりたい」
こんな感じで、思いついたものをどんどん書き出してしまいましょう。
「○○と付き合いたい!」なんてものもあるかもしれません。これも立派な項目の1つです。だって、あなたの頭の一部分を確かに占拠しているのですから。
とにかく全てを書き出すこと。そうして自分の頭の中から気になっている物事を全て追い払ってしまうこと。これが大切です。
何にもすることなさそうで意外とたくさんの項目があったり、逆に毎日忙しく見えて、実は意外と項目が少なかったり、ということも。
こういう気付きこそ、GTDの第1歩です。
2.掘り下げ
次の作業ですが、書き出した項目ひとつひとつを吟味し、分類していく作業です。実際にさっき上げた項目を見てみましょう。
●まずは「洗濯物をたたむ」という項目。すぐに出来そうですね。
こういう時は今からやってしまいます。さっと終わらせて次の項目の吟味に戻ってきましょう。
●次に「心理学のレポート」。これはすぐに終わらせるのは難しいでしょう。
確認してみると、どうやら明後日が提出のようです。あまり時間がありませんね。優先的にやらなければいけないでしょう。
こんな時は、隣に「次にやること」と書いておきます。
●「バイト面接日の連絡待ち」は、どうでしょう。
相手が連絡をくれなければこちらからはどうしようもありませんね。
こんな時は「連絡待ち」と書いておきます。
●「○○を読む」というのは、必要はないけどやりたいことですね。タスクとして捉えるのは微妙ですが、時間を見つけて進めていきたいところですね。
「やりたいこと」と書いておきましょう。
●「4/20サークル」。
読んで字のごとしですね。日にちの決まっている項目って意外と忘れてしまいがち。
これには「カレンダー」と書いておきましょう。
●次は「英語を喋れるようになりたい」という項目。
これは様々なプロセスを経てどうにか達成できる難しい項目ですね。
こんな時には「プロジェクト」です。達成のためにどんな工程が必要か、詳細に考えてみてください。
●最後に「○○と付き合いたい」。
今すぐできるでしょうか? 期限はあるでしょうか? 相手のレスポンスが必要? ステップが必要?
いろいろなことを考えて、自分なりに分類してみましょう。
なお、分類項目としては、例に挙げた「次にやること」「連絡待ち」「やりたいこと」「カレンダー」「プロジェクト」の他に、「ゴミ箱(やる必要のないこと)」「資料(やる必要はないまでも、覚えておきたいこと)」などが用意されています。
これらに従って分類していくと、やりやすいでしょう。
3.整理
次は掘り下げた項目を、自分が書いた通りのリストに振り分けていきます。
この際、各リストを別の紙に分けて書くようにすると、見やすくていいでしょう。
カレンダーと書いた項目に関しては、目につくカレンダーに書き込んでおくのが一番良いでしょう。もちろん、リストに日にちを書いて管理しても構いません。
4.見直し
自分が行った整理を見直して、無理がないか、間違った分類はされていないかを確認します。この時に思い出したことがあれば、1~3の工程を踏まえて書き足していきましょう。
そして「次にやること」リストから、その日1日にやりたいことを、ToDoリストに書き出していきます。
今回の場合、やはり心理学のレポートをやるべきでしょうね。そしてさらに、英語習得のために英語のCDを聞くみたいです。
ここで大切なのは、ToDoリストには無理のない量しか書き出さないこと。欲張ってたくさん書き出してみても、結局できずにストレスが溜まるばかり。ストレスフリーを目指すGTDですから、気楽にできるように気をつけましょうね。
5.実行
そしてついに、実行していきます。
ToDoリストから1項目ずつ選んで、どんどん消化していきましょう。どれからやっても構いませんが、1つの項目を消化している間は別の項目に意識が取られないように気をつけましょう。リストに書きだされているのですから、やり忘れてしまうことは絶対にありません。安心して目の前の仕事に取り掛かってください。
そしてこの5ステップを、1週間程度のスパンで繰り返していきましょう。1週間の始まりにでもちょこちょこっとリストを確認するだけで大丈夫ですから、とっても簡単ですよ!
■GTDに役立つツール紹介
紙とペンがあればできる手軽さが売りとはいえ、紙をいちいち持ち歩いて確認しなきゃいけないとか、手書きめんどくさいとか、ちょっとした使い勝手の悪さはあるもの。
ここでは、PC・スマホで共有でき、整理も簡単、しかも無料で使える便利ツールたちを紹介します!
Evernote(リストを作るのに便利)
インターネット上で管理できるノートサービスです。検索機能にすぐれているので、自分が探したい項目をすぐに見つけられるのも特徴です。
リストとして使う以外にも、授業の講義ノートとしても使いやすいので、アカウントを持っておいて損はないでしょう。
Lifebear(カレンダー機能が便利)
インターネット上で管理できる手帳サービスです。カレンダー機能やノート機能もあるため、うまく使えばこれひとつでGTDのすべてを管理することも可能です。
Wunderlist(ToDoリストとして便利)
こちらはToDoリストの管理をできるサービスです。iPhone標準アプリのリマインダーのように、ToDoリストを簡単に管理でき、かつネット上で共有できるすぐれもの。様々なデバイスにうまく適応されていて、ストレスなく確認できます。
■参考書籍
最後に筆者がGTDの勉強に使用させていただいた書籍を紹介します。とても丁寧に解説されていますので、興味がありましたらぜひご覧ください。
はじめてのGTDストレスフリーの整理術(デビットアレン著)
みなさんもGTDを活用して、有意義な大学生活を送りましょう!
文/っk