「慶応手配りティッシュ人気投票」で圧勝した日吉自動車学校 その意外な秘訣とは・・・?
慶應義塾大学日吉キャンパス。慶応生の大半が1~2年生の間に在籍するのがこの日吉キャンパスです。
そこで日常的な光景が、ティッシュ配り。多くの学生が行き交うキャンパス前の交差点やキャンパス内の学生生協前では、資格の専門予備校や自動車学校がティッシュをばら撒いています。
「慶応生はお金持ちなんだから、『鼻セレブ』しか使わないんでしょう?タダのティッシュなんて見向きもされないに決まってる」
いえいえ、そんなことはありません。アンケートによると約73.3%の慶応生がティッシュを「受け取る」と答えており、多い人は週に5~6個ほど受け取っているとか。
今回の記事では、慶応生の肥えた(?)鼻に果敢に挑む、個性豊かなティッシュたちを紹介します。
■生協前を牛耳る4種類のティッシュ達
「ティッシュとか全部同じだろw」と思っているそこの貴方。日吉キャンパスの生協前で配られている4種類のティッシュには、それぞれデザインに大きな違いがあるのです。
資格の大原
真っ赤な正方形のフォルムが印象的。ちなみに、湘南藤沢キャンパスに向かうバス停前でも配られています。
TAC
白いベースに黄、青、桃、赤の4色のラインが入っているお洒落なデザイン。こちらも形は正方形です。
合格のLEC
ピンク色のデザインの中央には自信満々の「1」の文字が入っています。資格系のティッシュは総じて正方形のようです。
日吉自動車学校
パステルカラーの可愛らしいデザイン。実は色の種類は水色、緑、ピンクと豊富。4種類のティッシュの中で唯一、形が長方形です。
■どのティッシュが一番人気なのか調べてみた
これ程ティッシュのデザインに違いがあったら、慶応生に人気なティッシュ、不人気なティッシュがあるに違いない!筆者はそう思い、アンケートをとることにしました。30人の現役慶応生に上記のティッシュ達を見せた上で人気投票を行ったところ、結果は一目瞭然でした。
日吉自動車学校の圧勝だったのです。それは一体なぜでしょうか。
■日吉自動車学校のティッシュだけがもつ「やわらか」イメージ
多くの慶応生が日吉自動車学校のティッシュを選んだ理由として、「紙質が良い」「パッケージの柔らかさ」を上げていました。ところが、触ってみると分かるのですが、4種類のティッシュの紙質は実は全てほぼ同じ。紙質に大した優劣が無いことに慶応生は気づいていないのです・・・。そこで、彼らに4種類のティッシュを見せ、「どのティッシュが最も肌触りが良さそうか」訊いたところ……
やはり日吉自動車学校の圧勝だったのです。日吉自動車学校は、そのパッケージの柔らかさとパステル調のデザインから、慶応生に「紙質が良さそう」というイメージを持たせることに成功したのかもしれませんね。
■もう1つの大きな勝因:枚数
日吉自動車学校が4種類のティッシュの中で断トツ1位に輝いた理由はもう1つあります。
「資格系のティッシュは中にビラが沢山入っていて、意外とティッシュの枚数が少ないことにガッカリさせられる」(法学部1年・男性)
「日吉自動車学校のティッシュはコンパクト。枚数もしっかり入っていて好き」(商学部1年・女性)
資格系のティッシュは、どうしても自らの資格学校の宣伝をしなければいけないので、ティッシュの中に折りたたまれた広告が同封されています。受け取ったときに感じた厚みに期待して、いざ開けてみるとガッカリ。少ししかティッシュが入っていなかった、という期待外れ感を味あわせてしまうため、資格系のティッシュは慶応生からの人気を獲得できなかったのではないでしょうか。
実際に枚数を比較してみると、資格の大原は8枚、TACは6枚、合格のLECは6枚、日吉自動車学校は8枚でした。実際に入っている枚数はそこまで変わらないのに、受け取ったときの第一印象で好みはかなり変わってしまうようです。
■おまけ:筆者の独断と偏見によるティッシュ・レーダーチャート
最後に、自身も日吉キャンパスで週3個は必ずティッシュを受け取る筆者が、独断と偏見で作成したレーダーチャートを紹介しようと思います。
日吉自動車学校
日吉自動車学校は、前述した通りデザインがパステル調で可愛らしいのが強みです。他の3種類よりも頻繁にティッシュ配りをしているのを見かけますし、知名度もかなり高いでしょう。ただ、非常に柔らかいパッケージ故に、いまいち開けるのが難しいのが玉にキズ。
資格の大原
資格の大原は慶應義塾大学の他キャンパスでも配られているからか、知名度は高め。そしてなんといっても、資格の大原は開けやすさが群を抜いています。開けたときの「パリパリッ」という音は聞いていて心地が良く、指に快感が残ります。
TAC
TACは大原やLECと違い、広告が折り畳まれて入っていません。TACを宣伝する小さい紙が一枚入っているだけです。ただ枚数は6枚と少ないので、慶応生の人気を獲得できなかったようです。
合格のLEC
合格のLECはA4サイズの広告が2部も折り畳まれて入っているので、受け取ったときに「LECはティッシュの枚数が多そう」と期待をさせてしまうのが一番の弱点です。デザインもいまいち印象に残りづらく、改良の余地が十分にありそうです。
文/城見島ほのか