【早稲田大学】「理系=チェックシャツ」の概念が覆される?学生のチェック柄事情を実地調査!
Photo by Garry Knight
「理系学生にはチェックシャツを着た人が多い」という印象を抱いてはいないだろうか?
チェックシャツを身に付けた理系学生は理系として意識が高いと言われるくらい、いまやチェックシャツは理系のアイデンティティとなっているようだ。
そんな理系学生がチェック柄を好む理由には、「チェック柄の幾何学的な模様に惹かれるから」、「x軸y軸を表しているから」など諸説あるようだが、実際のところはどうなっているのだろうか……?
その実情を確かめるべく筆者は早稲田大学西早稲田キャンパスへと足を運んだ。
■理系学生のチェック着用率を調査!
理系学部が集まる西早稲田キャンパス、通称“理工キャン”。基幹理工学部、先進理工学部、創造理工学部の施設が集結している。
校舎がすでにチェック柄である……。
そしてここが理工キャンパスの学生食堂。多くの学生が集まっており、調査には最適だ。
1人ずつ数えて集計したところ、食堂にいた計136人の学生のうち、チェック柄のアイテムを身に着けた人は38人だった。
つまり理工キャンのチェック柄アイテムの着用率は、27.9%
およそ4人に1人がチェック柄を着用しているようだ。秋冬はチェック柄がトレンドとなることを考慮すると、驚くほど高いチェック着用率ではない。
この数字を見た時筆者は思った。「トレンドで着ているとしたら文系で調べても同じ結果になるはずでは……?」と。
ということで、文系のチェック着用率と比較してみることにした。
■文系のチェック着用率と比較!
Photo by Dick Thomas Johnson
戸山キャンパス、通称“文キャン”。文学部、文化構想学部のあるキャンパスである。
文キャンの食堂「文カフェ」でチェック着用率を調査した結果、92人のうち23人がチェック柄のアイテムを身に着けていた。
したがって、文キャンのチェック柄の着用率は、25.0%
やはりチェック柄は秋冬では定番の柄だからだろうか、理工キャンパスとあまり変わらない結果が出た。(中にはチェックon チェックという上級者も!)
「チェック=理系」のアイデンティティは失われてしまったのだろうか。
真相を解明すべく、実際に理工キャンの学生たちに話を聞くとことにした。
Q.チェック柄の服は何枚持っていますか?
「チェック柄は1枚しか持っていません。『チェックはダサい』っていう先入観みたいなものがあるからあまり着ません。僕と同じようにチェックを避けている人がいるから理工キャン生はそんなにチェック柄多くないと思いますよ」(創造理工2年)
Q.“理系=チェックシャツ”というイメージはやはりありますか?
「“理系=チェックシャツ”というイメージは1年生のときにはあったけど、実際にはそんなにチェック柄を着た人はいないと思います」(先進理工1年)
Q.チェック柄はよく着ますか?
「言われすぎて避けている節がある」(先進理工1年)
「理系=チェックシャツ」というイメージが浸透すぎてチェック柄を避ける学生たちがいるので、チェック柄の着用率がそれほど高くないのかもしれない。
しかし、中には理系として意識の高いこんな学生も。
「チェック柄の服はたくさん持っています。チェック柄の着用率は、冬が30%、夏が50%、春秋100%」(基幹理工2年)
調査の結果、確かに理系の中にもチェック柄のヘビーユーザーが見られたが、全体としてはチェック柄の割合が非常に高いわけではなく、むしろチェック柄を着る事を意図的に避ける理系学生が多く存在することがわかった。