【運転免許】教習所で習いはしたけどホントにあるの!?珍しい標識大集合!
一方通行、車両進入禁止、追越しのための右側部分はみ出し通行禁止……。
運転免許を取るために、やたらとわけのわからない標識を覚えさせられて嫌気がさした方も多いでしょう。皆さんは何度も「こんなにたくさんの標識使うときあるの?」と疑問に思ったかもしれません。
その疑問は正しいです。世の中にはほとんど使われない標識もたくさん存在します。今回は、そんな日の目を見ない標識たちにスポットを当てていきます。
■教本には頻出。でもあるのは地方の一部だけ。
最初に紹介する標識は、免許の学科教本では頻出なのに実際にはほとんど見られない、「優先道路」。標識のデザインもなかなか風変わりです。
運転免許を持っている人なら、優先道路はよくご存じでしょう。
この標識がある道路では、他の道路に対して優先して走ることができるので、交差点に差し掛かった場合でも止まらずに進むことができます。
実際には地方都市の一部でしかこの標識を見ることができません。写真は群馬県前橋市の工場地帯で撮影しました。
少ない理由は車が多い交差点では大抵信号があるし、車が少ない交差点では標識を置く必要がないからです。写真の道路にはいくつか交差点がありましたが、そこまで車が走っておらず、あまり標識の意味があるようには見えませんでした。
■都内で見られるのは1か所だけ!鉄道が関わる珍しい標識
都内では1か所しか見られない珍しい標識もあります。それがこの標識です。
車が線路の上を走っている様子が描かれています。
こちらの標識は「軌道敷内通行可」と言い、見てのとおり車が線路の上を走ってもよいという標識です。
「線路」とは路面電車の線路のこと。路面電車が非常に少ない今、この標識はさらに珍しいものになっています。
東京では都電荒川線の王子駅前~飛鳥山間にこの標識があります。都電に乗っていると、電車の真後ろに渋滞ができている光景も見られます。
■まだ数は少ない、日本一新しい標識!
最後に紹介する標識は、導入されたばかりで数が少ない、日本一新しい標識です!
この標識は右回りに矢印が伸びていて、円を描いているのが特徴です。
この標識は「環状の交差点における右回り通行」と言い、この標識がある円い形の交差点では右回りに走る必要があります。
この標識が誕生したのは昨年の9月。ニュースで聞いたことがある人もいるかもしれません。
そもそも円い形の交差点が日本には少ないです。この形にするには広いスペースが必要になるため、日本ではあまり導入が進んでいないのです。うまくいけばこれからひょっとしたら増えていくかもしれません。
今回はなかなか町中で見られない、珍しい標識を紹介しました。「珍しい」ということは、それだけ使われる機会の少ない気の毒な標識でもあります。
ただそんな標識も生み出された際には必要があって生み出されたはずです。運転免許を取る際には覚えるのに苦労した標識も、見方を変えればおもしろくならないでしょうか?