韓国のバレンタインが面白すぎる!非リアのための謎の文化“ブラックデー”とは!?
今日はバレンタインデーですね!日本の女性たちは、チョコ満載の手提げを片手に学校や職場を歩き回っていることでしょう。男性は「本命」を期待してソワソワしているかも。
一方、お隣の韓国には、4月14日に“ブラックデー”という謎のイベントデーがあるそうです。なんでも、バレンタインデーやホワイトデーに何もなかった人たちが「黒い服で黒いなにか」を食べるんだとか・・・・・・。
今回はそのブラックデーを含め、数名の韓国人留学生や韓国語の先生から聞いた「韓国のバレンタインデーに関する小話」をご紹介します!
■日本と韓国のバレンタインデーの違いとは?
※Photo by akemi
基本的には両国でそれほど大きな違いはありません。
2月14日のバレンタインデーに、女性が好きな男性へチョコを渡し、思いを伝えます。3月14日のホワイトデーにお返しをする文化もあります。上司や仲の良い友達に感謝を込めて贈る、いわゆる義理チョコも存在するそうです。
ただ両国で違う点は、韓国では手作りチョコというものにはあまりお目にかかれないということです。
日本では手作りチョコの方が想いが伝わりやすいという印象がありますが、韓国ではチョコレートをたくさん入れた大きなバスケットに派手なラッピングを施したり、ライターなどと一緒にしたりして送るのが一般的。つまり、とにかく見た目の華やかさを重視する、という特徴があります。
当日は大きなチョコレートを持ったカップルで街中が溢れかえり、日本とは違って国中がバレンタインに染まるんだとか。
■バレンタインデーで何も無かった人のための“ブラックデー”
そんな国中で盛り上がる韓国のバレンタインデーですが、当然何事も無く一日を終えてしまう方も大勢います。日本と同じですね……。
そんな夢破れたつわものどもが暗い気持ちを発散させるために始まったのが、4月14日の“ブラックデー”だと言われています。
具体的には、バレンタインデー&ホワイトデーに何の縁も無かった人たちが黒い服を着てジャージャー麺を食べるという、どこからツッコミを入れたらいいのか分からないイベントです。
筆者はこれを韓国語の授業で教えてもらったのですが、あまりにユニークなその内容が気になってしょうがなくなってしまったので、思い切って韓国人留学生にお話をうかがってみました!
Q:なぜブラックデーと言うのですか?
・暗いイメージだから?(29歳・女性)
・服装も食べ物も黒い色で統一するから(24歳・男性)
・ジャージャー麺が黒いから(20歳・女性)
Q:いつ頃から、なぜ始まったのですか?
・最近だと思います。2000年くらいから。(27歳・女性)
・ソロ(韓国で「恋人がいない人」を指す)のための記念日が欲しかったからかな(28歳・男性)
・ジャージャー麺業界の新しい商法じゃないですか。(28歳・男性)
・多分バレンタインデーとホワイトデーに悲しい思いをした人たちが始めたと思うけど、私はずっと彼がいたのでよくわかりません。(31歳・女性)
結構最近始まった記念日みたいです。バレンタインデーでの悲しい気持ちを、黒い服装とジャージャー麺にぶつけたのですね。どうしてこうなった……。新しい商法だという方や、彼がいたのでよく分からないという人もいて、バレンタインデー程の関心を集めているわけではないみたいです。
Q:ブラックデーでは何をするのですか?
・基本的に黒い服を着てジャージャー麺を食べます。(27歳・女性)
・バレンタインデーとホワイトデーで何もなかった人が異性にアタックできる最後の機会なので、ソロの人は積極的になります。(28歳・男性)
・恋人がいる人にとってはただの平日です。(19歳・女性)
Q:あなたはブラックデーをどんな風に過ごしましたか? どんな気持ちでしたか?
・ジャージャー麺を食べました。お店が忙しそうでした。(28歳・女性)
・恋人といたので特になにもしていません。(24歳・男性)
・私はバレンタインデーで彼女が出来なかったのですが、ブラックデーに向かいに住んでいる女性にアタックして付き合うことになりました。(28歳・男性)
なんと、ブラックデーは恋人がいない人にとって最後のアタックチャンスだそうです。それで実際に彼女が出来た人がいるとか。なんだかドラマみたいですね。
アンケートを見てみると、全体的に恋人がいるリア充にとっては本当にただの平日みたいで、非リアの人たちが面白がって騒いでるという印象でした。
非リアが「リア充爆発しろ!」と騒いでいる光景は、日本と似たものを感じますね……。
■韓国は毎月14日に必ず何かイベントがある!?
驚いたことに、韓国では毎月14日に必ず何らかのイベントがあるそうです。
たとえば、5月14日は、恋人同士がバラを贈り合う「ローズデー」。
6月14日は、カップルがおおっぴらにキスをしてもいいという「キスデー」。
7月14日はカップルが銀製品(アクセサリー)をプレゼントしあう「シルバーデー」……などなど。
カップルがイチャイチャ出来るイベントのオンパレードです。
自分がもし韓国で非リアだったとしたらさぞ辛いでしょうね。ブラックデーなんてものが出来てしまうのも納得です。
この様子を見ると、「○○デー」文化が一斉に途絶えでもしない限り、韓国で「ブラックデー」は続いていきそうですね。
以上、韓国のバレンタインデー事情についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたか。私たち日本人も、バレンタインデーにチョコがもらえなかった人やあげられなかった人で、4月14日に黒衣でジャージャー麺を食べてみましょうか。きっと変な目で見られることでしょう。
そんなことをしなくて済むよう、皆さんがチョコをもらえることを願ってやみません。
文/えのきん