【早慶東大】新歓で新入生のふりをしたら何枚のビラがもらえるのか【検証】
4月の初めといえば、大学生にとってはおなじみの新歓の時期。新入生たちが退屈な入学式やオリエンテーションを終えて一息ついたところに、上級生たちと大量のビラが迫り来る、春の恒例行事です。
さて、初々しくかわいい1年生に上級生が紛れ込んでみると、どのくらいビラが集まるのでしょうか。
そこで「新しいサークル入ろうかな」とこぼした2年生女子と3年生女子を捕まえて、実際に早稲田大学・慶應義塾大学・東京大学の新歓でそれぞれ15分間キャンパス内を歩いてもらい何枚集まるのかを検証しました。
■ビラは「渡す」のではなく「置く」モノ。早稲田の新歓
まずは早稲田の新歓に、3年生女子が潜入。
校舎の外に出ると、この人だかり!身動きがとれなくなるほどの人数です。ビラを1枚受け取るとその上に次々とビラが置かれていきました。「渡す」のではなく、「置く」のです。
「新入生ですか?」と聞かれて、「はい」と答えると、「そこにブースがあるんですけど、話だけでも聞いていきませんか?」とすぐに誘導されそうになります。全体的に、グイグイと押しが強い印象でした。
■とにかくタダ飯に誘われる!慶応の新歓
次は新歓2日目を迎えた慶應義塾大学の日吉キャンパス。その中にある、新歓に勤しむ上級生で溢れる中庭を、2年生女子が練り歩いてみました。
歩いていると、さっそく1枚ビラをもらいました。すると、それを見た周りの上級生が獲物を見つけたような目つきでこちらに向かってきました。
「女の子だからスイーツ好きでしょ?これから横浜のスイパラで新歓やるからおいでよ!タダだよ?」
「とりあえず今日の18時から焼肉あるから来なよ!え、日吉の大戸屋で友達と食べる?……そこも美味しいけどさ、こっちはお金払わなくて大丈夫だから、とにかくおいで」
こんな風に、タダ飯で釣ろうとする上級生が非常に多いことに驚愕しました。
また、一度上級生に捕まるとなかなか解放してもらえませんでした。どの上級生も何とか連絡先をゲットしようと食い下がってきます。新歓2日目ということで、上級生も焦りを感じ始めていたのでしょう。
新入生が新歓自体に辟易してしまう前に連絡先を確保しておきたい……その切なる思いがひしひしと感じられました。
■熱心だが引き際をわきまえている!東大の新歓
最後は東大の新歓です。新歓も終盤にさしかかった東大駒場キャンパス内は、疲れたような雰囲気が漂いつつも、上級生が最後の力を振り絞って新入生を呼び止めようと奮闘していました。
まず屋内。早稲田や慶応ではすかさずビラを渡されましたが、東大ではそもそもビラを渡す人が少ないうえ、まばらにいる上級生も渡すのを遠慮しているような印象を受けました。
しかし、外に出てみると、体育会系や音楽系のサークルの上級生たちに囲まれてしまいました。1人を断っても、また次の上級生がすかさず声をかけてきます。
ただ、勧誘の仕方はそれぞれ違っていて、「ちょっと説明聞いていって!聞くだけでいいから!」と少々強引に勧誘するところもあれば、道案内をしたうえで「よかったらあとでうちのブースにも来てね」と親切にしてくれたところもありました。半ば無理矢理連れて行かれる、なんてことはほとんどありませんでした。
■一番多くビラをもらえたのは……?
さて、最も多くビラをもらえたのはどの大学だったのでしょうか。
答えは早稲田大学。なんとその枚数は42枚! およそ1分に3枚もらった計算になります。
そのあとには22枚の東大、21枚の慶應と続きます。こうして見ると早稲田の一人勝ちですね。
3つの大学を比較してみると、早稲田はやはり押しが強く、とにかくビラを渡すスタイルのようです。対照的に、慶應はコンパに誘うことを重視し、ビラは話しかけるための道具として使われているようです。東大はよく言えば無理強いはせず親切な対応をしている、悪く言えば押しが弱い、という印象です。