ヘルシーなはずのグラノーラやアサイーに落とし穴!? 朝ごはんの意外な雑学
(Photo by Christian Kadluba)
みなさんはどんな朝食を食べますか? 最近流行りのフルーツグラノーラやアサイーボウルなど、健康に気をつかったメニューを選ぶ方も多いのではないでしょうか。
しかし、その朝食は本当にヘルシーなのでしょうか。今回はそんな健康的だと思われがちな朝食メニューについて解説していきます。
■ フルーツグラノーラでは瘦せられない!?
(Photo by Stacy Spensley)
若い女性の間でブームとなったフルーツグラノーラ。おいしいうえに、不足しがちな食物繊維やカルシウムを摂れると評判ですよね。
ですが、フルーツグラノーラを食べていれば本当に瘦せることができるのでしょうか。
フルーツグラノーラの原材料を見てみると、「オーツ麦」、「ライ麦」に続いて「砂糖」の文字が。1食分(50g)に含まれる糖質の量はなんと31.6g。スパゲティ200g当たりの糖質が53.8gですから、馬鹿にできない糖質の多さです。そして最初に表示されているオーツ麦には、脂質が多く含まれます。
さらに、フルーツグラノーラといえば牛乳をかけて食べるのが一般的ですよね。ですがその牛乳も、メーカーによって差があるものの200㎖当たり133kcal程度と高カロリーです。フルールグラノーラ1食分は223kcal(カルビー フルグラの場合)なので、なんと1食356kcal。美味しいからといってちょっと多めに食べてしまうと……普段の食パンやご飯の朝食と変わらないカロリーになってしまいます。
しかし、だからといってフルーツグラノーラを食べちゃいけない、なんてことはありません。
ケロッグから発売されている脂質50%カットのものを選んだり、牛乳を低脂肪乳や豆乳、無糖ヨーグルトに変えたりするだけで、カロリーや脂質・糖質をコントロールできます。フルーツグラノーラは栄養価が高いので、上手に取り入れればとても健康的に1日をスタートさせられるんです。
■アサイーってどんな効果があるの?
(Photo by Robert)
おしゃれなカフェで女性たちがこぞって食べるアサイーボウル。「スーパーフルーツ」とも呼ばれるアサイーですが、「美容にいい」「健康的」というイメージだけが一人歩きして、肝心の効果についてはちゃんと知らない方もいるのではないでしょうか。
アサイーには、貧血予防に効果的な鉄分や、肌をきれいに保つビタミンB・C、さらには腸をきれいにしてくれる食物繊維などが豊富に含まれており、健康にも美容にも大きな効果を発揮します。
しかし、人気のアサイーボウルはバナナや牛乳、シリアルなどと一緒に食べるためカロリーが思う以上に高めです。タリーズコーヒーの「アサイーヨーグルトボウル」はなんと441kcal。スターバックスコーヒーの「バニラクリームフラペチーノ」のVenti(1番大きいサイズ)と同じカロリーなんです。
さらに、摂り過ぎると下痢の症状が出る場合もあるそう。せっかくの食物繊維が逆効果になってしまいます。
加えて、しっかりしたメーカーの商品を選ぼうとすると意外とお高めの値段……。
食事をアサイーに置き換えるよりも、普段の食事に適度にプラスすると効果的ですし、お財布にも優しいでしょう。
■野菜ジュースで野菜は摂れない!?
(Phoyo by with wind)
忙しい朝は野菜ジュースだけ飲んで出かける、なんて方もいるかもしれません。手軽に野菜を摂れるということで根強い人気の野菜ジュースですが、本当に栄養を摂れているのでしょうか。
実は、野菜に含まれるビタミンCは熱に弱く、ジュースにするために加熱する過程で減少してしまうのです。
さらに、腸の調子を整えてくれる食物繊維は、ジュースに入っているとドロドロになり、ストローで飲みにくいのです。そのため取り除かれてしまい、ジュースではほとんど摂ることはできないそう。
そして、「野菜ジュース=ヘルシー」のイメージが強いですが、飲みやすくするために果物とミックスしたものや甘さを強くしたものが多いのが現状です。野菜ジュースを飲む際は、カロリーや糖質の表示をよく見て選んでくださいね。
いかがでしたか? ヘルシーなイメージの強いものも、注意して食べないと気がついたらカロリーオーバー……なんてことになるかもしれません。
もちろん、どれも栄養豊富なことに変わりはありません。適切な量・種類を選んで食べることで、健康的な朝ご飯を目指しましょう。