きれいな部屋は集会所にされる!?経験者が語る「寮生活」の意外な魅力
Photo by Kuruman
新学期から一か月がたち、大学生活にも慣れたころだろう。皆さんはどこで暮らしているだろうか? 知人宅に居候か、ワンルームマンションか、下宿か。それとも「寮」か。
親元を離れて生活するのであれば、是非とも寮で生活することをおススメしたい。今回は、元寮生活者がその魅力を紹介する。
寮生活をすると、コミュ力が上がる!
Photo by Steve Hardy
寮では、その場で初めて会った人と数年間共同生活するのだから、いけすかない奴とでもにこやかに世間話するくらいなら出来るようになる。
相部屋の奴が多少汚くても、タバコジャンキーでも、自称ミュージシャンで夜中にギター掻き鳴らす中2病でも、大目に見なければ共同生活なんてやっていけない。しばらくすると、そんなもの気にならなくなる。寮で暮らしていると、器の大きい人間になれるのだ。
まかない付きで安心できる生活!
Photo by Georgie Pauwels
もしあなたが食事を作れない人間なら、食事つきの寮に入るのがベストだ。食費の分、多少割高にはなるが、コンビニの弁当を毎日食べるよりはましだろう。
寮によって食事の味はまちまちだ。事前の調査は欠かせない。もし食事がマズい寮に当たったら、ほとんど外食で済ますことになってしまう。実際私は、最初の寮でハズレを引き当て、ドラッグストアで買ってきた生うどんを鍋でめんつゆと絡めて食べる生活を送る羽目になった。
その点、2つ目の寮は食事を基準に選んだため、食事については不自由しなかった。むしろ食事の時間が人生の楽しみになっていた。ブリカマの照り焼きとか1人暮らししていたら作ろうとすら思わなかっただろう。
いつも賑やかな「カリスマ部屋」
Photo by Azlan DuPree
私は綺麗好きだったため、部屋はいつも片付いていた。本来なら広々と使えるはずなのだが、実際には常に誰かしらが私の部屋にいて、たいていは狭い思いをした。
男子寮というのもあり、基本的にいわゆる「汚部屋」が多い。私の部屋にたまる連中いわく、私の部屋、つまり「カリスマのある部屋」は居心地がいいのだそうだ。
それはそうだろう、数か月前のカップ麺ゴミが転がっている部屋よりも居心地良いに決まっている。
そのため「部屋でいきなり宴会が始まる」「ベッドの上にいつの間にか今週のジャンプがある」「深夜にギター演奏が始まる」みたいなことがたびたび起こった。
うるさいと思うことも多かったが、賑やかで楽しかった寮生活は未だに自分の記憶に残っている。暮らす場所に迷っている人は、寮生活を考えてみるのもアリではないだろうか。
文/森都