出版・印刷に興味がある学生必見!印刷博物館の5つの魅力
世の中には珍妙な博物館が数多く存在しますが、今回は「印刷」に特化した博物館をご紹介します。その名も「印刷博物館」。国内印刷業界2強の一角、凸版印刷株式会社が2000年に設立した博物館です。江戸川橋駅から徒歩約10分の場所にあります。
本、雑誌、ビラ、看板……印刷物を見ると無性にときめいてしまう方は、ここに来てテンションが上がること間違いなし!
①入場料の安さ
印刷博物館の入場料は一般300円、学生200円という破格の安さ。ですが、これからご紹介する展示コレクションは十二分に見応えがあります。博物館を出る頃には、たったの数百円でこれだけの印刷物を見られたことに大満足するでしょう。
ちなみにここは「東京・ミュージアム ぐるっとパス2015」の対象博物館。「ぐるっとパス」を持っている方は無料で入ることができるのです。
「ぐるっとパス」についてはコチラの記事でご確認ください。
②印刷文化の歴史を一望!広大な展示スペース
印刷博物館の中でも圧倒的な存在感を放つ、高さ7m、長さ40mにもおよぶ大壁面。そこには昔の新聞、コーラン、外国のポスターなどが所狭しに並んでいます。この壁には、人類がコミュニケーションをとるために用いた様々な道具・史料が展示されています。
「印刷」が発明される以前に描かれた壁画(レプリカ)、「印刷」が誕生してから大量に刷られた新聞やビラ、そしてICカードといったデジタル時代の「印刷」の形……あらゆる年代のあらゆる地域の史料が展示されているこのスペース。実際に足を運んでみて、その迫力を味わってみてください。
③本格的な印刷機を使って、あなただけの印刷物を作れる!
(Photo by David Salafia)
さらにこの博物館では、本物の印刷機を使ってグリーティングカード、しおりなどを作ることができます。定休日の月曜以外は、活版印刷体験ができるワークショップが毎日開催されています。活字を拾い、版を組み、印刷するところまで体験できる機会はなかなかありません。ワークショップは30分程度で終わる簡単なものなので、時間に余裕のある方はぜひ足を運んでみてください。
④ダイナミックな印刷機から世界最小の本まで
(Photo by James Losey)
印刷博物館のメインスペースには、大きく精巧な印刷機が展示されています。私達が普段手にしている本や雑誌がどのように印刷され、製本されるのかを、実際に使われている印刷機を見ながら知ることができます。
また、展示コレクションは大きなものばかりではありません。
世界最小の本もあります。その小ささ、なんと縦横0.75mm。針穴も通過出来てしまう「マイクロブック」の制作過程を見られるほか、ルーペを使って読むこともできます。日本の超微細印刷技術の巧みさに、舌を巻かずにはいられません。
⑤ミュージアムショップも秀逸
博物館を見終えたら、ミュージアムショップにもつい足を運んでしまいますよね。印刷博物館のミュージアムショップは、流石「印刷」に特化した施設だけあって、印刷物の品ぞろえが豊富。とにかく書籍とポストカードで充実しています。
ポストカードはお値段が安い(1枚86円)上、種類が豊富でどれもお洒落なので、どれを買おうか迷ってしまいます。
気になった方はぜひ一度足を運んでみては?
施設案内
【印刷博物館】
■開館時間 10時~18時(入場は17時30分まで)
■休館日 毎週月曜日(ただし祝日の場合は翌日)
■入場料
一 般:300円(250円)
学 生:200円(150円)
中高生:100円(50円)
小学生以下無料
( )内は20名以上の団体料金
■公式サイトはコチラ
文/城見島ほのか