リア充は爆発していた!?ーリア充の4分の3は「恋人がいない方が気楽」という調査結果に-
「リア充爆発しろ」というスラングがネットで多く使われている。恋人のいる人を「リア充」(現実生活が充実している人間)と呼び、彼らの破滅を願う呪詛の言葉だ。
ちなみにGoogleの検索窓に「リア充」と入力すると、2番目の候補に「リア充爆発しろ」が出てくる。
さらに、このスラングがタイトルになっている大人気スマホゲームまである(公式によると「いつも一人のぼっち君が各地のリア充を爆破していくゲームです」とのこと)。
それだけ、彼らの爆発を望む人々は多いということだろう。皆さんのなかにも切望している人がいるかもしれない。
そんな方々に耳寄りな情報をお届けしたい。実は多くのリア充が「爆発」した状況にある。リア充の多くが恋人との間に問題を抱えているのだ。
リア充の4分の3は恋人がいない方が気楽!?
今回、恋人がいる・もしくはいた大学生40人に「恋人がいない方が気楽だと思うことはありますか?」という質問をした。その結果75.5%(31人)が「ある」と回答。
少ないサンプル数ではあるものの、4分の3のリア充は「恋人がいることを重荷に感じることがある」という結果になった。
筆者を含む非リア充たちが願う前に、すでに相当な件数の爆発事件が起こっているようだ。
「恋人がいないほうが気楽だ」の理由は真っ二つ
photo by mrhayata
「恋人がいないほうが気楽だ」と回答した人にその理由を訊いてみると、大きくふたつの考えに分かれた。
ひとつ目は、お金と時間に余裕がなくなる、過度なコミュニケーションを求められてしまうなど、「恋人のことを負担に感じてしまう」ケースだ。
「デート代の割合が高い、一人の時間が少ないから疲れる」
「休日など、自分の趣味や勉強をしたいときにも一緒にいなければならない。お金がかかる」
「中身のないLINEでいちゃいちゃ会話するのを求められる。既読を50時間ほどつけず放置した」
もうひとつは、「恋人のことを思うあまり思い悩んでしまう」ケース。
「会いたいのに会えないとき」
「連絡がこないと不安になり、物事が手につかなくなる」
「嫉妬感情が湧いてくるのが面倒くさい」
恋愛・恋人に対して少々冷めた目線を向けている1番目のケースとは対照的だ。
こうしたふたつの考え方を比較すると、この問題の根本には、“愛情のアンバランス”があるのではないかという推測もできる。愛情の「強さ」や「捉え方」の違いが恋人同士のすれ違いを生んでいるのではないか、というものだ。
仮にカップルの片方が「恋人のことを負担に感じてしまう」人、もう片方が「恋人のことを思うあまり思い悩んでしまう」人とする。
このような愛情のアンバランスを抱えたカップルがいたら、「恋人がいないほうが気楽だ」と思ってしまうのも自然なことのように思える。
そんな構図がアンケート結果から見えてくるのではないだろうか。
リア充は意外にラブラブ・幸せではない!?
photo by tacit requiem (joanneQEscober )
嘘つけ!と見出しにクレームをつけたくなる方もいるかもしれないが、やはりすべてのリア充がラブラブで幸せな生活を送っているわけではないようだ。
「想像していたリア充生活と実際のリア充生活で違ったことはありますか?」という質問に対しては、
「少女漫画でみるようなロマンチックなものかと思っていたけど、ギャグマンガみたいな感じ。案外フランクなやりとりだった」
「もっといちゃいちゃするもんだと思ってた」
「ラブラブすることに嫌悪感を覚えるようになるとは思っていませんでした」
「クールな人だと思って付き合ったら、実際は草食すぎて友達も少ない。同じクラスだったので依存され、こちらの女友達の関係にまでしゃしゃり出てきて迷惑だった。手も繋がなければキスもしないで別れた」
「リア充になっても想像したほどラブラブではなかった」または「幸せなことばかりではなかった」という趣旨の回答が目立つ。
リア充といえば、街中でいちゃついているカップルをイメージしがちだが、そのイメージは必ずしも正しくはないようだ。
一方、なかにはこんなのろけた回答も。
「想像以上に性格がよく優しい人だった。年齢=彼なしだったがこんなに自己肯定感がうまれるとは思わなかった」
「自分はもっとライトな付き合い方をすると思っていたけど、実際は毎日連絡を取り合ったり隙あらば会ったりしている。想像の10倍はいちゃいちゃしてる気がする」
「ラブラブになる」「幸せになる」ための条件は、「彼氏/彼女を作る」ではなく「相性の良い相手に巡り合う」ということだろう。
最後に1つ、アンケートで得られた印象的なコメントを紹介したい。
「リア充って定義されるの嫌いです。恋人がいるから毎日が充実してるわけではないです。充実してるから恋人ができるんだと思います」
生活を充実させるための必要条件を「恋人がいること」とする現代の一般的な考え方は、ひょっとすると見当違いなのかもしれない。
取材・文/貝殻 良太