明大異色のフリーペーパー『bootleg』「いきあたりばったり」が生み出す珍企画の数々!
提供:フリーペーパー工房
「明大生がやりたいことをカタチにする」をコンセプトに独創的な企画を生み出し続けるフリーペーパー『bootleg』。
開いてみると、縦書きの記事もあれば横書きの記事もあり、字体や文字サイズもなにからなにまでバラバラ。
しかし、企画ひとつひとつが強烈な個性をアピールし、それぞれの「やりたいこと」をめいっぱい表現している。とてもエネルギッシュなフリーペーパーだ。
このユニークな雑誌を10年以上作り続けているサークル「フリーペーパー工房」の支部長、竹口野さんにお話を伺った。
■苦難の末の創刊号…。bootlegの誕生秘話
――フリーペーパー工房ができた経緯について教えてください。
竹口さん:
もともと明治大学にあった雑誌を作る大きなサークルに入っていた初代の先輩方が、それとは違うフリーペーパーを自分たちで作りたいということで始めたのが『bootleg』でした。
いきあたりばったりで、デザインソフトの使い方などもわからないなか、ツテのある印刷会社を頼り、明大前商店街の学生の企画コンテストで得た優勝賞金と広告掲載料と、さらに少し自腹を切って集めた資金を使ってやっとのことでbootlegの第1号を出したと聞いています。
――記事によってデザインがまったく異なるのはなぜですか?
竹口さん:
「一人ひとりのやりたいことを雑誌にして発信していく」という信念でやっているので、全体で統一してひとつの雑誌を作るのではなくて、企画・編集・デザインをそれぞれバラバラに行っています。
編集長がライターに指示を出していく形ではなくて、サークル全体で企画コンペを行って、そこで票が集まった企画ごとにグループ分けをして、あとはそれぞれ自由に記事制作をしています。
これは初代の頃から変わりません。
■「いきあたりばったり」もbootlegの魅力!?
――bootlegの過去の企画のなかで、竹口さんが気に入っているものを教えてください。
竹口さん:
自分が関わった中では、「まっしろごはんに何かける??」という企画が好きですね。
ごはんに色々かけておいしいものを探そうみたいな、バカなノリから始まった企画なんですけど、みんなで集まってワイワイ騒ぎながら「これはまずい」「これはうまい」みたいな感じで楽しくできたので。
※こちらの記事はGaku-yomuでリバイバル掲載中!
まっしろごはんに何かける??第1ラウンド《ねるねるねるね、オリーブオイル他》
――初っ端から「ねるねるねるね」をごはんに……。
竹口さん:
もともとはウニとかのせておいしいものを作ろうって企画だったんですけど、みんなでスーパーに買い出しに行ったら、「これもかけよう」「あれもかけよう」というふうにエスカレートして……。
買い出しの場でこんな方向に行ってしまった企画です(笑)。
相当いきあたりばったりだったんですけど、それでも面白い形に昇華できたので印象に残っていますね。
自分たちが心から楽しんでいたからこそ、面白い記事ができたんだと思います。
――いきあたりばったりって怖くないですか(笑)。
竹口さん:
怖いですね…。
この号全体がいきあたりばったりだったので(笑)。毎号ちゃんと計画は立てているんですけどね。
この「ぼくらのばくはつじっけん」っていう企画もいきあたりばったりでした。メンバーの1人が急に「爆発を起こしたい」とか言い出して(笑)。
※こちらの記事もGaku-yomuでリバイバル掲載中!
ぼくらの爆発実験《ニンジンロケット・粉塵爆発》
竹口さん:
これは素材から頑張って記事に昇華しましたね。
いきあたりばったりな企画だけではなくて、人によってはしっかりしたインタビュー記事もあります。そこも含めて人それぞれということで(笑)。
■『bootleg』最新号の見どころは?
――今秋発行予定の『bootleg vol.30 秋号』について教えてください。
竹口さん:
次の号は30冊目の節目ということで、「時」というテーマを決めて作っています。
自分が関わっているのは、「ある町の情景」という企画なんですけど、各地の旅行先でノスタルジーを感じた風景をまとめて紹介できたらなと思っています。
僕たちが小さいころの風景とか、生まれる前を感じさせる景色を切り取ってきて、読者の方に疑似的なタイムスリップのような感覚を味わってもらえたらなと。
――そのほかにはどんな企画がありますか?
竹口さん:
今回のいきあたりばったり枠で言うと、タイムマシンの企画があります(笑)。数あるタイムマシンの理論を解説しつつ、「実際作ってみるか」みたいな話をしていましたね…。
――うまくといいですね……。今回のbootlegはどうしたら手に入りますか?
竹口さん:
10/31~11/2の明大祭で配布します。キャンパス内をうろうろしていると受け取れるかと思います。
あとは協力団体が主催している『出版甲子園決勝大会』で来場者全員に配布してもらうことになっています。
そのふたつのイベントの後だったら、明大内の三省堂書店や明大マートに設置されることになります。
文・取材/Gaku-yomu編集部
■告知:明大祭で『bootleg』最新号を配布!
『bootleg』最新号が、10/31~11/2に開催される明大祭(@明治大学和泉キャンパス)にて配布されます。
最新号は「時」をテーマとした一冊。「時」を感じさせてくれる企画が勢揃いしているとのことです。
ぜひ明大祭で『bootleg』を手に取ってみてください!
bootlegについてもっと詳しく知りたい方は「フリーペーパー工房」の公式サイトから!