早稲田祭に現れた2人の花嫁! 学園祭初のLGBT結婚式に密着!
「学生カップルが学園祭で結婚式をやる!?」 ネット上に衝撃が走った、東大五月祭から半年。日本一の学園祭と言われる、早稲田祭でも新たな結婚式が企画されようとしていた。
今回は、学園祭初の「同性同士の」結婚式。女性同士のカップルで、式には2人の花嫁が登場するという。筆者は、この結婚式の模様に密着した。
大勢のパフォーマーと緊張する花嫁! 舞台裏のスタンバイ
今回のイベントを 主催したのは、「インカレ広告研究会 CleliB!!(くるりぶ)」。5 月に開催した東京大学の学園祭で学生同士のリアル結婚式を行い話題となった。
代表の石川勇征さん(法政大学 3 年)と尾崎隼人 さん(早稲田大学 1 年)は、イベントを通して「未来を創る学生目線から本当にカッコいい LGBT の結婚式を提案することで、 様々な愛の形を理解しあえる機会を作りたい」と語る。
果たしてどんな結婚式が行われるのか、筆者はまず舞台裏に向かった。
開始前の舞台裏の様子。花嫁の周りには、たくさんのパフォーマーの姿が。結婚式というなかなかない機会だからか、パフォーマーも楽しそうだ。その反面、真剣に打ち合わせを重ねる様子の人もいた。
大勢でにぎわっているように見えるが、写っているのはごく一部。実際は、写真の2倍以上の数のパフォーマーが式を盛り上げた。
こちらが本日の主役。ウエディングドレスが美しい。ベールの下の表情からは、固く、緊張した様子が感じられる。そんな主役に対し、周りのスタッフは明るく話しかけていた。
学生らしい演出に花嫁も涙…… 結婚式の全貌!
ついに花嫁が入場。早稲田祭に、初めてウエディングドレス姿のカップルが登場した。カップルの自己紹介、誓いの言葉を述べた後、ついに指輪交換。
参加者が見守る中、指輪はしっかりと互いの薬指にはまった。
幸せに浸る2人の前に登場したのは、アーティストのKi-Yoさん。自身もLGBTであることをカミングアウトし、LGBTのカミングアウトを応援するプロジェクトのメイキング動画に提供した楽曲「WE ARE ONE」を熱唱。
2人とも大好きな歌ということで、熱唱後は涙を浮かべていた。
最後に登場したのは、早稲田大学よさこいチームの東京花火。鳴子を使って踊る姿に、式は一番の盛り上がりを見せていた。
「色んな愛の形があることを知ってもらうためのイベント」式後のカップルにインタビュー!
早稲田祭で行われた、LGBTの公開結婚式。今回式を挙げた大方なつみさん(左)と土屋朝美さん。LGBTの恋愛とは何か? 公開結婚式に踏み切った理由とは?式後の2人に直撃した。
――式を終えて、今どんな気持ちですか?
土屋さん:とても緊張しました! でも、大勢の方に来てもらったのでとてもびっくりです。なかなか認められにくいことですが、多くの人に祝福されて嬉しかったです。
――付き合ったきっかけは何ですか?
大方さん:レズビアンの飲み会で、同じレズビアンの友人に紹介してもらって急接近しました(笑)。告白は私からです。
――普段どんなデートをしますか?
土屋さん:旅行とかですかね……あまり休みにデートらしいデートはしないんですよ。同棲しているからあまり出かけることもないですね。
大方さん:初期の頃はディズニーランドとか行っていたんですけど、最近は全然行かないですね。
――ぎくしゃくして別れたいと思ったことはありましたか?
土屋さん:ないですね。けんかしてもすぐに仲直りします!
――今回の公開結婚式に踏み切った理由は何ですか?
土屋さん:自分たちがLGBTで、色んな愛の形があることを知ってほしかったからです!
――最後に、どんな家庭を作りたいと思いますか?
土屋さん:明るくて、いつも笑顔が絶えない家庭です!
今回の公開結婚式からわかる様々な愛の形。末永くお幸せに!
文・写真/甲斐田涼賀