女子校育ちのビ女のオトし方。【ビ女をオトしたい/第2回 山下ひまわりさん】
「彼女ができません」
この現実に、僕(22歳彼女なし)の心は日に日にすさんでいく。
ビアバーでアルバイトをする僕は、ビールを飲んでほろ酔い気分のかわいい女の子(=ビ女)から、女の子をオトす術を学ぶべく、記事を書いている。
今回はその第二弾。前回の記事から5か月ほどが経ち、たくさんの感想をもらった。
中には「こんな記事書けるなんて山西さん素敵です!」なんて嬉しいことを言ってくれる女の子もいた。
でも、次に続く言葉は決まってこうだ。
「絶対いい彼女見つかりますよ、頑張ってください!!」
え、君は付き合ってくれないのかい?と、聞き返したい気持ちを、紳士の僕はぐっとこらえる。僕の恋愛に、大きな進展は未だ見られない。
街中にマライア・キャリーと山下達郎が響き渡る、人肌恋しい季節。身も心も風邪をひかないよう、今回も恋愛の極意を謙虚に学んでいく。
今回のお相手、二人目のビ女は、山下ひまわりさん。
(画像引用元:http://missworld.jp/?p=1506)
早稲田大学国際教養学部3年生。小さい頃から海外を飛び回っていて、大学ではデンマークで1年間の留学を経験するなど、在学期間の約半分を海外で過ごしてきたとか。
注目すべきは、ミス・ワールド・ジャパン2015への出場。ミス・グローバル、ミス・インターナショナルと並ぶ世界三大ミスコンの一つである大会の日本予選において、なんとファイナリストに選ばれ、実行委員長賞を受賞したという。
日本が誇るグローバル・ビューティなビ女は、日々何を考え、そしてどんな恋をするのだろうか。そして、酔ったグローバル・ビューティはどれだけかわいいのだろうか。
――よろしくお願いします。ビールはお好きですか?
ひまわり:好きですよー。海外のビールはよく飲みます。
――じゃあ、お詳しいんですね。 最初は何にしますか?
ひまわり:最初はカールスバーグがいいかな。デンマークに留学していたときは、いつも最初の一杯はこれだったので!
(カールスバーグ:デンマークを代表するビール。ピルスナーと呼ばれる、日本で一般的なビールと同じ種類のビールで、爽やかでキレのいい後味が特徴。)
綺麗な女の子がビールを飲む姿は、やっぱりサマになる。この瞬間のためにビアバーで働いていると言っても過言ではない。
よし、目の保養は済んだ。まずはひまわりさん自身について紐解こう。
――ひまわりさんといえば、やはりミス・ワールドのことが気になるのですが、どうして出場しようと思ったんですか?
ひまわり:海外ボランティアがしたかったから、というのが一番大きな理由ですね。ミス・ワールド・ジャパンでミスや準ミスに選ばれると、海外ボランティアに行く機会に恵まれるんです。もともと国際的なことに興味があって、ボランティアにも行きたかったんですが、一人ではやはり怖くて。「日本のミス・ワールドの人!」って肩書きがあれば現地で自己紹介もしやすいし、一人で行く怖さもないし、いい機会だなと思って出場しました。
――ミス・ワールドのような「美」を評価される大会って、それなりに自分に自信を持っていないと出られないと思うんですよ。ぶっちゃけ、はじめから入賞する自信はあったんですか?(笑)
ひまわり:えーっとですね……(笑)。 女の子同士の会話で、「○○ちゃんかわいいよねー」みたいに言い合うことがあるんですけど、私もそう言ってもらえることが結構あったんですよ。
――結構ストレートに自慢してくれますね(笑)。
ひまわり:別にナルシストじゃないので勘違いしないでくださいね(笑)。でも、そういう会話って、どこまでが本音かわからないから、どれくらい信じていいのかを確かめたかったんです。いい結果なら素直に喜ぶ、ダメだったらかわいいって言われても調子に乗らない、そういう目安にできると思って興味を持ち始めました。
世界三大ミスコンを試金石として物怖じに飛び込む意志の強さと、確かな美貌とを兼ね備えるひまわりさん。
さぞかしモテ続けた人生なのだろうと思いきや、小学校から高校までの12年間ずっと女子校育ちで、大学受験が終わるまで男子とまともに話したことがなかったのだとか。
「恋愛鎖国」を経たひまわりさんから、どんな恋愛観が聞けるのだろう。
■男子慣れしていない女の子はドキドキさせれば勝ち?
――ひまわりさんは女子高出身で、男子とお話しするのが緊張してしまうとおっしゃっていましたが……。
ひまわり:はい、いま受けてるこのインタビューも緊張しています(笑)。どう接していいかわからない未知の生物なんですよ、私にとって男の子というものは。今ではかなりマシになりましたけど、高校を卒業してすぐの頃は男の子がとにかく怖かったです。何考えてるかわからないし、それに身体もデカいし……。
171cmのひまわりさん(女の子)に対し、「確かに男子デカいから怖いですよね」と、164cmの僕(男子)はにこやかに相槌を打った。
男子が苦手だった女の子が、どうやって男子と打ち解けてきたのか、気になるところ。
――男子と話せるようになったキッカケってなんだったんでしょう?
ひまわり:大学受験が終わってから初めてしゃべった男の子が、私の最初の彼氏になったんですけど、それが男の子に慣れるためのリハビリになりました(笑)。
その彼に初めて会った頃の私は、彼のことが怖くて全く目を合わせないでいたんです。それを見兼ねた周りの女の子が、私に彼と話す機会をたくさん作ってくれて。すると、彼に対して緊張しているうちに、「どうして私はこの人のことで頭がいっぱいになってドキドキしているの?」って考えはじめて、「これって恋なんじゃない?」って緊張のドキドキと恋のドキドキを勘違いしちゃったんです。それがはじまりで、そこから先は割と私からアプローチしてました(笑)。
自分が危機にあって気持ちが動揺しているとき、近くにいる異性への恋心による動揺であると勘違いしてしまうというのは、「吊り橋理論」としてよく耳にする話。
「男の子に慣れていない女の子なんて、なんでもいいからドキドキさせれば勝手に恋に落ちる」というひまわりさんの力説に、僕はうなずく。同時に、吊り橋理論に見事に引っかかった、ミス・ワールド・ジャパンのファイナリストが見せたチョロイ一面に、一気に親しみやすさを覚えた。
■下心は消して、穏やかに話しかける
――「男の子と話すのが苦手な女の子」として、男の子からどんな風に声をかけてもらえると話しやすいんでしょう?
ひまわり:穏やかに、自然に話しかけてほしいです。いきなり「女の子」として話しかけられると身構えて緊張してしまうので……。そうじゃなくて、性別関係なく「友達じゃん!クラスメイトじゃん!」って雰囲気で話しかけてくれたら、こっちも安心できて話しかけやすくなります。近づいてくるときは下心を消してください。
人と仲良くなりたいとき、警戒心を抱かせないようにするのは当たり前のこと。女子高育ちの女の子に対しては、特に注意を払う必要があるらしい。
前回のあすりさんは「ガッツリリードしてほしい!」と言っていたけど、初めからガッツリ行っていいわけじゃない。
まずは安心感を与え、仲良くなれたらガッツリさを見せてドキドキさせる。この二段構えでギャップを発揮していくのが有効なのかもしれない。
■日本男児の魅力は「落ち着き」
ここから少し余談。海外経験豊富なひまわりさんから見た「日本男児」について聞いてみた。
――ちなみに、ひまわりさんは海外の男子と付き合おうとは思わないんですか?
ひまわり:留学をするなかで向こうの男の子と仲良くなる機会はあったし、カッコイイ人もいたけど、付き合いたいと思ったことは一度もないですね。海外の男性だと、日本の文化を学んでいる学生であっても説明をしないとわかってもらえないことがあって、やっぱり一緒にいて疲れてしまうんですよ。日本人の男の子のほうが長く一緒にいても疲れないし、安心できるから魅力的だと思います。
ひまわりさんにとって重要なキーワードは「安心感」。嘆かれて久しい、日本男児の「草食化」も、捨てたもんではないのかも。
――「山下ひまわりをオトしたい男子」にむけてのメッセージをお願いします。
ひまわり:まず下心を消して近づくこと。そしてとにかく何でもいいからドキドキさせること。やっぱり私は男の子に対してかなり緊張してしまうので、「この人、私を狙ってるのかもしれない!」っていう警戒心を抱かせないように、自然に話しかけてください。あとはなんでもいいからドキドキさせればオトせます。女子高育ちの女の子には、男の子慣れしていないチョロイ子も案外多いかもしれないので、自信を持ってください(笑)。
海外経験豊富なミスコン受賞者のビ女は、キリっとした意志の強さを持ちながらも、自らチョロイと評してしまう親しみやすさを感じさせる、とってもかわいい方だった。
自分の気になるあの子も実はチョロイかも?と、しょうもない自信を抱くことができたインタビューだった。
取材・文/山西和磨
■店舗情報
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住所: 〒101-0045 東京都千代田区神田鍛冶町3-7-6 美濃松ビルB1
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