エイプリルフールはもう時代遅れ? 大学生の間で「ウソ」が流行らない理由
モスバーガーが「マンモスバーガー」を発売し、ゴジラが「ゴジラVSエヴァンゲリオン」の制作を発表するなど、企業がTwitterアカウントで相次いでウソを付いている。企業が盛り上がる一方、ウソをついた大学生は今日果たしてどのくらいいただろうか?筆者はFacebookに400人弱の友人がいるが、ウソをついたのはたった2人だけだった。
大学に行ってあらゆる人にエイプリルフールの話題をしても、「あまり意識していない」との回答が返ってくる。大学生の反応は企業とは対照的だ。なぜこんなにも大学生はエイプリルフールに関心を持たないのか。その理由を考えた。
入学か入社!ウソの内容より投稿したいネタがある!
photo by Taichiro Ueki
ウソの代わりに、大学生は今日Facebookでどんな投稿をしているのだろうか。タイムラインを見ると、流れるのはぴっちりしたスーツ姿の写真ばかり。今日は入学式なので、ネタよりも人生のイベントをしっかり投稿したいようだ。
photo by Jonathan Mueller
また、「昨日、大学生じゃなくなった」など、今日は入社式に関する投稿も目立つ。大学生にとってスタートであり、ゴールでもある4月1日。エイプリルフールを意識する学生が少ないのも無理はないだろう。
新歓でウソをつく暇なんてない!
大学生がエイプリルフールに構っていられない理由は他にもある。新歓でそれどころではないのだ。
例えば、東大、早稲田、一橋は入学式の関係から今日が新歓の山場となる。
どこのサークルも新入生を呼び込もうと必死であるため、エイプリルフールでウソをついている余裕などない。
サークルのTwitterアカウントで取るに足らないウソをつくよりは、新歓コンパの日程や場所を拡散する方がずっと有益だ。
4月1日が「新生活の始まりの日」としてあり続ける限り、エイプリルフールは大学生の間でメインイベントにはなりにくいだろう。
しかしTwitterを見ると、企業やアニメの公式サイトの「ウソ」仕様に大盛り上がりを見せる学生も多い。今の大学生にとってエイプリルフールはウソをつくよりもウソを見て楽しむ方にシフトしているのだろう。
文/貝殻良太