世界の本屋~外国人向け書店から吹きさらしの書店まで!? ラオス編
東南アジアのほぼ中心部に位置するラオス。日本から直行便もなく、訪れるには少々不便なので、あまり知らない人も多いのではないでしょうか。
しかし、ラオスの市街地には多くの欧米人観光客が!日本人にとってはマイナーな観光地であるラオスも、欧米人からは冬季の滞在先として人気があるようです。
今回はそんな外国人向けの書店から地元の人が多い吹きさらしの書店まで、ラオスの書店事情を余すことなく紹介します。
外国人向けのおしゃれな書店!
首都ヴィエンチャンで早速目についた「ENGLISH BOOKS」の看板。この書店は外国人観光客向けの本を扱っています。ラオスは外国人観光客が増加傾向にあり、このような看板が多く見られます。早速中に入ってみましょう。
店内はとてもおしゃれな雰囲気!木製の本棚が並び、床はタイル敷きです。この店でお気にいるの本をゆっくり選んでいたら、アジアにいることを忘れてしまうかも。筆者が訪れた3月は30℃を超える日も多くてとても暑く、市街でも数少ない冷房の効いてる店内でついつい長居。
お気に入りの本を探していると、フランス語の絵本が見つかりました。ラオスは元々フランスの植民地だったことから、フランス人観光客が多く、店内のラインナップもフランス語の本が目立ちます。
歴史書から絵本まで扱う国営書店!
首都ヴィエンチャンを歩いていると、続いて見えてきたのは「国営」の書店。ここでは政府の出版物を発行し、販売しています。政府の出版物にはどんなものがあるのでしょうか。
早速発見したのは、ベトナムとラオスの歴史が書かれた英書。外国人観光客もたまに訪れるのか、英語で書かれた歴史本も店内にはあります。
店内のガラスケースの上には、政府幹部のポスターが……さすが国営書店という感じですが、似たようなポスターは他の書店でも見られます。ラオスは社会主義を謳ったラオス人民革命党の一党独裁支配であるため、政府幹部のポスターが至るところで見られます。
政府系の書店だから固い本が多いのかと思えば、こんな絵本も!この本は動作をテーマにした本です。店内にあった本のうち、筆者が唯一意味のわかった本でした。
所狭しと本が並ぶ!吹きさらしの書店街!
庶民向けの書店は、ヴィエンチャン最大のショッピングモールの前にあります。路地に沿って何軒も書店が立ち並んでいますが、どの書店もなんと吹きさらし!雨風が強いときにはどう対応するのか気になるところです。書店によっては本が路地の方まではみ出しています。
狭い店内を覗くとたくさんの本が!店の奥まで本が並んでいて、お目当ての本を探すのはちょっと大変かも。
横に並べるだけではなく、縦に積まれた本も。その高さから、本の多さがうかがえます。ラオス語の本だけでなく、英語で書かれた本もあり、外国人でも読めそうな本が見つかるかも!
今回は東南アジアのラオスの書店を紹介しました。徐々に増える外国人観光客に合わせて英書を増やす店も出てきています。もしラオスに行く機会があったら、書店を覗くと何かいい発見があるかもしれませんね。
文・写真/貝殻良太
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