【早慶ファッション】女子って何でトレンチコートばっか着るの?
【早慶ファッション】は早稲田と慶應の大学生のファッション事情を調べる「Gaku-yomu」の新シリーズです。シリーズ第1弾は春の定番アイテム「トレンチコート」。
桜舞うこの季節、女子大生のベージュのトレンチコート率は恐ろしく高い。
3人に1人は必ず着ている気がする。
春は着る服に困る季節。服装は軽やかに見せたいけれど、アウター無しでは心細い。そんなときにトレンチコートは重宝するのだが、……「量産型女子大生」という言葉をつい思い出してしまうのは筆者だけだろうか?
今回は慶應義塾大学と早稲田大学のそれぞれで、150人の女子大生のうち何人がトレンチコートを着ているのかを調査した。果たして結果はいかに……?
慶應:三田キャンパス
150人中56人(37.7%)
調べた時間は4限と5限の間、場所は中庭。
慶應義塾大学の中庭の様子
トレンチコートを来た女子大生は40%近く。やはり3人に1人はトレンチコートを持っていると考えていいだろう。
スーツ女子はほぼ100%トレンチ
就活で忙しいこの時期、三田キャンパス内は男女問わずリクルートスーツを着ている学生が目立った。
中でもスーツを着ている女子大生は150人中10人程いたが、ほぼ全員がベージュのトレントコートを羽織っていた(1人だけ黒いダウン着用)。
慶應ガール=ワンピース+トレンチコート……ではない
「三田キャンパスの慶應ガール」というと、花柄のスカートやワンピースにベージュのトレンチコートを羽織った上品な女子大生を思い浮かべがちだが、56人全員がそんな服装をしていたわけではなかった。
黒いリュック、ジーンズ、スニーカーといったラフな格好にベージュのトレンチコートを組み合わせている女子も多く、「三田キャンパスでジーンズを履くのは許されない」というイメージをもっていた筆者には意外な発見だった。
色はベージュが王道。ピンクや白もちらほら
次はトレンチコートの色を見てみよう。
やはり大半を占めていたのはベージュだったが、白や落ち着いたピンクのものを着ている女子大生もいた。
三田キャンパス付近の横断歩道。黒いスーツの社会人にまじって、トレンチコートを羽織った女子大生が駅に向かっていた
早稲田:早稲田キャンパス
結果:150中44人(29・3%)
調べた時間は5限後、場所は大隈銅像前。下校する学生や、サークルの新歓に参加する新入生が目立つ時間帯だった。
どうやら早稲田よりも慶應の方が、トレンチコート率は少しだけ高いらしい。
早稲田キャンパスの大隈銅像前の様子。
コートの丈に違い?
慶應では膝上くらいまで丈のある長いトレンチコートを着用している女子が多かったのだが、早稲田はショート丈を着ている女子大生が多い印象を受けた。
デニムジャケットやカーキ色の羽織ものにリュックを背負い、軽快な足取りでキャンパス内を歩く。そんな姿がよく見られた。
早稲田の新歓期の様子。中心の2人のような恰好の女子が多く見られた
色はやや派手?
早稲田でも、ほとんどのトレンチコートはベージュ色をしていた。
ただ慶應がベージュに次ぐ色がピンク・白だったのに対し、早稲田では黄色・水色・紺色のトレンチコートを着用した女子がいた。
再調査の余地あり:早慶のスーツ事情
時間帯も関係しているかもしれないが、慶應よりも早稲田の方がスーツ率が低かった。また、早稲田キャンパス内で見た就活生はパンツスーツ姿が多く、スカート姿が大半を占めていた慶應との校風の違いを少しだけ確認できた。
今回は慶應と早稲田のトレンチコート率を調査した。若干の違いはあれど、早慶の女子大生にとってもトレンチコートはマストアイテムらしい。
個人的にベージュのトレンチコートに代わる「何か」がそろそろ現れないか期待している。
文/城見島ほのか