先輩方がもの申す!こじらせ1男の「理想の恋愛」
(Photo by cozymax)
大学生になり、「恋人を作ってリア充になってやる!」と意気込む新入生も多いはず。中高男子校から解き放たれた男子なら、その欲はきっと人一倍。
今回は、中高男子校出身の1男に「理想の恋愛」を語ってもらい、それを、酔いも甘いも経験してきた2男、3男、4男、4.5男に批評してもらった。
1男の「理想の恋愛」は、いったい現実にはあり得るのだろうか?!
男子たちのバックボーン
今回、「理想の恋愛」を語ってくれた1男はこちら。
1男
・6年間男子校
・彼女いない歴=年齢。
・彼女にするなら歳は?→年上。
・好みの性格→清楚で面白い。1番は優しいこと。
・理想のラブシチュエーション→バイト先の飲食店で。
先輩がものを運ぶときに、「おっとっと~」ってなっているところを、「大丈夫ですか?!」と言って支えたい。年下でも頼れるぜ感を出したい。
そして、1男の「理想の恋愛」にツッコミを入れて下さったのは、こちらの先輩方。
2男
中高共学。同期の彼女あり。
3男
中高男子校。彼女いない歴=年齢。
4男
中高共学。年下の彼女あり。
4.5男
中高共学。今は彼女無し。
さっそく対談!
1男のバックボーンを書いた紙を上級生男子に渡し、意見を出し合ってもらった。
3男「中高男子校で彼女いない歴=年齢だから、シンパシーがすごい」
4.5男「まぁ、3男の方が2、3年熟成させてるけどね(笑)」
3男「熟成とか言わないで下さい!そんなチーズみたいに!!」
好みが年上=引っ張ってほしい
(photo by JOHNNY LAI )
まずは先輩方、1男の「彼女にするなら年上」という理想に目をつける。
4男「年上が良いはなかなか幻想」
3男「さすが4男、含蓄がある」
4男「年上の人と一回付き合ったけれど、恋愛対象とは見られていなかった感があった」
4.5男「俺が高校時代からずっと好きだった人は年上だった」
4.5男「ただ、女性の知り合いが少ない中で、『年上が良い』っていうのは相当年上に理想を抱いてる気がする」
4男「うんうん、引っ張ってほしい的な」
4.5男「女性と話すの慣れてないから、リードして欲しいんだろうね」
清楚って存在するの?
次は好みの性格に注目。
「清楚で面白い。1番は優しいこと。」……そんな女子、いったい存在するのだろうか?ここで筆者はこんな質問を問いかけてみた。
筆者「清楚が嫌な人っていますか?」
3男「いや、いないんじゃないかな」
4.5男「そもそも清楚って何?」
一同「…」
4.5男「周りに清楚な人っている?」
一同「……」
4.5男「わかった!清楚は実態がない幻想だ!!」
一同爆笑。
4.5男「実態がないものを求めてるうちは彼女できない!!」
3男「真理ですね」
一同大盛り上がり。
「清楚」は男性が追い求める理想像の典型だが、女子と話していくうちに、「清楚」はどこにも存在しないことがわかるらしい。
清楚と面白いは両立するの?
(photo by babaru trinit)
筆者「恋愛対象になる「面白い」と、ならない「面白い」がありますよね」
4男「んー、下品な面白さか、そうでないかってことかな?」
4.5男「…下ネタ言わないってこと?」
3男「それだ!!」
筆者「清楚なだけだと近寄り難いから、話しやすさを求めてるってことですかね?」
一同「確かに!」
話しやすさって?
(photo by ca_heckler)
話は「清楚」から「話しやすさ」に移る。たしかに、いくら可愛くても話しかけにくい女の子はキツい。
筆者「話しやすさって何ですかね…?」
3男「うーん。リアクションがあること」
2男「うん。3男と同じく」
4.5男「確かに。話を聞いてくれるって分かってると話しやすいね」
4男「……(この1男は)話を聞いてくれる年上女子が良いのか!」
4.5男「おお、一気につながった!!」
筆者「…実際、話を聞いてくれる先輩って転がってますか?」
一同「割と転がってる」
筆者「では、聞き上手な先輩を落とすには?」
2男「うーん、相手が喋る機会をつくるといいと思う。」
4.5男「うん。相手にとっても、自分は話しやすい存在なんだって思ってもらうのは大事かも。自分が喋ったあとに、『先輩なんか無いんすか?』ってちょっと切り出したりして、相手に話してもらえばいいんじゃない?」
いくら年上な聞き上手でも、何か話したいことは抱えているはず。それに気づいてあげることも大切だ。
バイト先の「おっとっと~」はマンガの世界だけ!
(photo by Devlon Duthie)
次にもう一度、1男の「理想の恋の始まり」のシチュエーションを見てみよう。
『バイト先の飲食店で。先輩がものを運ぶときに、「おっとっと~」ってなっているところを、「大丈夫ですか?!」と言って支えたい。年下でも頼れるぜ感を出したい。』
……この少女マンガのようなシチュエーションに、先輩方は大爆笑。
4男「このシチュエーションはあるのか?(笑)」
一同爆笑。
4.5男「このシチュエーションがある飲食店は従業員の効率が悪い(笑)」
一同爆笑。
4.5男「『ちゃお』でありそう(笑)」
4男「おっとっと~の時点でガシャンっていってる(笑)」
3男「時を止めないと無理(笑)」
4.5男「『君に届け』の健人はやりそう。あと、水島ヒロ。『メイちゃんの執事』とかの(笑)」
№1男子校こじらせポイントは?
筆者「(1男のバックボーンを書いた紙を指して)一番こじらせてる感があるのは、どの部分ですか?」
3男「清楚」 (即答)
4.5男「清楚。あと、こんなバイトねーよ」
4.5男「清楚を求めている時点で女というものをつかめて無さすぎる」
4男「安易に年上が良いと言っちゃうあたり」
一同「確かに」
最後に一言!
一同「この1男はいい奴」
4.5男「取りあえずこの幻想を抱いたまま、理想の人を見つけたらすぐアプローチしてみたらいいと思う。そしたら色々見えてくる」
さんざんツッコミを入れてきた先輩方だが、この1男に対してかなりの好感をもっているらしい。
とにかく当たって砕けることがキーポイントのようだ。
終わりに
今回は初々しい1男の「理想の恋愛」を、先輩方にボッコボコにしてもらった。
しかし先輩方も、1男の理想を全て否定するわけではなく、最終的には「理想のタイプを見つけたら、とにかくアタックしてみろ」と背中を押していた。
男子校で女子と交流する機会が少なかった男子は、とにかく色々な女子と話してみて、経験値を積む必要があるようだ。6年間女子校だった筆者の心にも少し響くものがあった対談だった。
文/狐兎