フラッシュモブで伝える親への感謝! 100人規模の感謝が形に。
ほとんどの大学生はなかなか親に感謝を伝えられない。
今回紹介するイベントは、そんな「ありがとう」の一言が言いにくい大学生のヒントになるだろう。
早稲田大学フラッシュモ部が、5月28日(土)に「ハートフルフラッシュモブ」というイベントを開催した。イベントの趣旨は「大学生が親や家族への愛を形にし、普段なかなか伝えることができない感謝の気持ちを伝える」というもの。100人を超す部員が集まり、大規模に行われた。
フラッシュモブで親への愛をどのように伝えるのか、イベントの様子をお伝えしよう。
いつ始まる? 始まる直前までわからない準備の様子
筆者がイベントの前に知り得ていた情報は3点。
1.親や家族への感謝がテーマのフラッシュモブ
2.5月28日の14:45から東京ソラマチのスカイアリーナで何か変化が起きる
3.100人規模のパフォーマンスになる
この3点の情報だけを頼りに東京ソラマチへと向かった。会場に到着したのは14:30。まだ大勢の学生の姿は見られない。アリーナにいる人はほとんどが家族連れだった。
それから10分が経過し、時刻は14:40。アリーナに若い人の姿が徐々に増え始めてきた。地方から来たと思われる女子高生や、女子のグループが撮影を楽しんでいる。しかし、どの人がフラッシュモブの参加者なのかは全くわからない。
スカイツリーの前でやたらポーズにこだわる女子のグループもいた。彼女もフラッシュモブの参加者なのだろうか。
周囲に疑いが残るまま時間は過ぎる。まだ始まる様子はない。アリーナ内では何人かのスタッフが参加者の案内をしていた。
まだ始まる気配はない。アリーナでは、花屋の店員さんが近くの家族連れにプリザーブドフラワーを配っている。プリザーブドフラワーを無料で配るなんて気前のいい花屋さんだ。
待ちくたびれて筆者が移動しようとしたとき、突然明るい音楽が流れ始めた。
参加者100人! 迫力あるダンスに家族連れも拍手
数人の女性が突然流れ始めた音楽に合わせて踊り始める。周囲にいる人は事情がわからず、少し驚いている様子。
徐々に踊る参加者も増え始める。「気前のいい花屋の店員」も踊り始めた。
※写真提供 早稲田大学フラッシュモ部
参加者が増えるに連れて、ギャラリーも盛り上がっていく。ギャラリーの人数が増え始めた。
※写真提供 早稲田大学フラッシュモ部
参加者のダンスが全身で喜びを表している。参加者の笑顔にこちらまでついつい笑顔になる。
参加者はさらに増え、いよいよ中央では横断幕が広がろうとしている。この横断幕にはどんなことが書かれているのか。
フラッシュモブの真ん中に「父よ母よありがとう」の文字。あえて「父」、「母」と堅い表現を使っている点が興味深い。
いよいよクライマックス。参加者の口から「ありがとう」と親に対する感謝の言葉が出る。突然のダンスであったにも関わらず、ギャラリーからは拍手が上がっていた。
プロポーズで使われることが多いフラッシュモブ。両親への感謝をテーマにしたフラッシュモブは、主催者も初めての経験だったとのこと。ギャラリーだけでなく、主催者にとっても良い刺激となったそうだ。
イベント後、今回のフラッシュモブの責任者である大橋茉侑さんは、フラッシュモブについて「その場を日常から非日常へと変え、人に驚きと感動を伝えられる」と語った。
※写真提供 早稲田大学フラッシュモ部
恥ずかしくてなかなか大切な人に感謝を伝えられない人は、「非日常」の力を借りて相手に感動を伝えてみるのもいいのではないだろうか。
早稲田大学フラッシュモ部ホームページ
早稲田大学フラッシュモ部Facebook
文/甲斐田涼賀