都心から1時間の登山コース!高尾山1号路と6号路を登ってみた
そろそろ雨の日も多くなってきたこの季節、わずかな晴れ間に「ちょっと外で体を動かしたい!」と思う方も多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのが高尾山。都心から電車で一時間という立地のよさに加え、東京とは思えない豊かな自然も大きな魅力です。
高尾山は途中までケーブルカーが開通していますが、せっかく山に登るなら、最初から最後まで自分の足で登りたいという人も多いと思います。そんな方におすすめするのが1号路と6号路。高尾山のなかでは比較的けわしいにもかかわらず、短時間でのぼれるコースです。筆者が実際に登ってきました。
1号路 ~最初が勝負の短期決戦コース~
ふもとからリフト脇の坂をのぼり、展望台付近に到着。その後は薬王院の参道をのぼり頂上へ到達する、高尾山で一番メインのコースです。ふもとから展望台までは、リフトやケーブルカーを使えば10分ほどの距離。特に何も考えずのぼりはじめた筆者でしたが…
な、なんだかかなり急だぞ…
坂の勾配がきついため、両足の裏を地面にはりつけつつ、全身を前にかたむけて歩くのですが、普段とらないこの体勢に、筆者のアキレス健が悲鳴をあげているのが聞こえてきます。
かなりの方が休憩をとりつつ、あえぎつつのぼっていました。
(photo by moof)
その後は薬王院の境内をのぼっていきます。広い参道の途中には数々の観光スポットやお土産屋さんがあり、眺めているだけでも飽きませんでした。何もしなくても雰囲気を味わうだけで楽しいのが、高尾山の良いところです。
6号路 ~歩いてびっくり健脚コース~
ふもとからケーブルカー脇の路を沢ぞいにつたい、そのまま真っすぐ頂上へとのぼるコースです。
舗装された道はすぐになくなり、地面の上を歩くことになるのですが、土というよりは岩の多い地面です。
多くの方が歩いたせいか、みがかれてつるつるになっています。雨の日はすべらないよう要注意ですね。
6号路では、外国の方を多く見かけました。みなさん日本語で「コンニチハ!」とあいさつしてくれます。満面の笑みであいさつしてくれるので、つられてこちらも笑顔になってしまいます。
途中には滝もあり、まさに山登り、という感じです。順調に歩みをすすめる筆者でしたが、次の瞬間おもわず立ち止まります。
なんか……道ちがうかも?
それもそのはず。登山道には、のぼる方が迷わないよう、ちゃんと標識を立ててくださっているところが多いですよね。
6号路にも、あちこちに標識が立っているのですが……この標識、川のほう向いてない?
なんと、川の上をのぼっていくようになっているのです。川には飛び石が設置してあり、足が濡れないようになってはいるのですが……年間260万人をこえる登山者がくる高尾山、次から次へと人が下りてくるため、すれ違うたびにどちらかが川の中へ入らなければなりません。
水は地面の上をちょろちょろと流れている程度。なかなか面白い体験です。
川をぬけると、いよいよラストスパート! 階段が続く、6号路一番の難所です。
ここをぬければ、頂上まではすぐ! 今回も無事にたどりつけました。
食べ物もおいしい高尾山。ふもとではそばやおまんじゅう、ちょっとのぼるとお団子なども売っています。食べ比べてみるのも、楽しいかもしれませんね。
高尾山1号路と6号路、みなさんもぜひ一度、のぼってみてください。
文/中嶋彩乃
※登山の際は山のルールを確認し、天候に注意して登ってください。特に6号路は途中で川を越えるので、増水にはくれぐれも注意してください。