MONOやAIR-INってどう違う?人気消しゴムを徹底解剖!
※この記事は明治大学フリーペーパー工房の『bootleg vol.31 spring』からの転載(元のタイトルは「ポケットイレイサー」)です。
現在、多くの種類が発売されている消しゴム。同じメーカーでも特徴は様々だ。そこで今回は、社会に出回っている消しゴムの中から6点をピックアップし、使いやすさと特徴を紹介する。
MONO 長い歴史を持つ消字性
商品化されたのは1969年とその歴史は長く、それ以来愛されてきた。元々は1967年発売の最高級鉛筆「MONO100」のサービス品として誕生したが、その優れた消字性が評判となり商品化。消字性は外国人が驚くほど。消しカスは細かい。
東日本で抜群の知名度があり、関東の文房具を取り扱っている店ではほぼ見かける。
この「MONO」は発売からさまざまな変化を遂げている。軽いタッチで消せるようにした「MONO LIGHT」や狭い範囲を消すためのホルダータイプの「MONO one」など消しゴムだけでも12種類と細分化されている。
みんなの声
・シンプルイズベスト
・ちぎれやすい
・機能は平均的。ひびが入るとすぐ折れるし、ちぎれる。
・漫画家はみんなMONOな気がする。
OMNI 鉛筆の濃さに細かく対応
鉛筆の濃さに合わせて選べるように細分化されて発売されている。2H~6Bまでの濃さに対応しており、幅広い使い方が可能だ。
文房具屋での取り扱いは少なく、画材道具屋で取り扱っていることの方が多い。消しカス全てが目に見えるサイズくらいにはまとまるが、あまり大きくはならない。
みんなの声
・消す心地が一番いい
・折れない
フォームイレーザー 折れにくく消しやすい
特殊発泡体(フォーム)の採用により、従来の消しゴムでは不可能だった「軽く消せて、消しカスがまとまる」という特性を手に入れた。また、消しゴムは非常に硬く使っていて折れにくい。
しかし、この消しゴムは欠点がある。それは消しカスの出る量が多く、減りが速いことだ。この欠点により敬遠する人も多いが、消し心地の良さから愛用者は多い。
みんなの声
・使ったら他の消しゴムはもう使えなくなった
・減りが速すぎ
・フォームは硬い
ラビットフォームイレーザーダブル 消しカスのまとまりやすさはダントツ
フォーム素材とイレースポリマーによって、消しやすさを追求した消しゴム。先述のフォームイレーザーと製造元は同じだが、販売元は異なる。
消しカスはまとまりやすく、紙にこすり続ける間は切れずに大きくなり続ける。文房具屋ではあまり見つからず、100円ショップでまれに見かける。店頭で見つかりづらいため、Amazonの消しゴム売れ筋ランキングでは、「MONO」に次いだ人気を誇る。
みんなの声
・スティックタイプがほしい
・消しゴムが硬い
・減りが速いけど、力を入れて消したい自分には合う
AIR-IN 消しカスの量がゆるやか
消字性が高く、消しカスがまとまりやすい。また、消しカスがまとまりやすい割に減りがゆるやかであるため、コストパフォーマンスを重視する愛用者が多い。
現在は改良版の「W AIR-IN」が市場に出回っている。消しやすさが上がり、文房具屋でも多く扱われている。
みんなの声
・消しカスが少ない
・折れはしないが、欠けやすい
・柔らかくて弾力性があっていい
ESTO 存在が謎に包まれた折れにくい消しゴム
従来の字消し成分に、フォームを配合しており、「フォームイレーザー」と同素材を使用している。消しカスはまとまりやすく、紙にこすり続けている間は切れずにまとまる。
この消しゴムについてわかっていることはそれだけである。販売元のホームページ、製作会社など素材以外の情報は謎に包まれている。
アニメイトで購入した人が多く、他に入手可能な場所は蔦屋書店の一部店舗などに限られる。文房具屋で見かける機会は希少である。
みんなの声
・好きだけど使っている人を他に知らない
・実物を見たことがない
・とても折れにくい
いかがだっただろうか。消しゴムによって消しやすさ、カスのまとまりやすさには大きな違いがある。自分の消し方に合わせて、消しゴムを選んでみてはいかがだろうか。
文・写真/フリーペーパー工房
※この記事はフリーペーパーで掲載された6種類のみを掲載していますが、明治大学フリーペーパー工房のHPでは、さらに特徴的な消しゴムを紹介!閲覧は下記のURLからどうぞ。