早稲田の「ダサい」イメージを払拭 ENJIのファッションショーに迫る!
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“ファッションデワセダヲカエル(ファッションで早稲田を変える)”をコンセプトとして活動する団体、ENJI。
普段はフリーペーパーなどの情報発信に徹するENJIだが、先月は大々的なファッションショー「Loop」を早稲田大学大隈講堂で行なった!
ENJI主催のファッションショーは今回が6回目。
体育会系のイメージが強いからか、他大学に比べて「泥臭い」と思われがちな早稲田。
だが、このファッションショーの様子を見ればそのイメージは一瞬で払拭されるだろう。
第1幕:fashion×culture
色鮮やかな光と爆音から始まった第1幕、「fashion×culture」。
映画や音楽といったカルチャーと関わりのある、様々なファッションを着たモデルが次々と登場する。
グランジ・ファッションに身を包んだモデル。
ゴシック・ファッションを着たモデル。
ゴシック、パンク、ヒップホップ、グランジ、ニュールック……50~90年代の古い名曲とともに楽しめるウォーキングショーだ。
このファッションショーの運営を務めた有地さんは、「fashion×culture」の中でも最も工夫した点について以下のように話す。
古い音楽や映画をモチーフとして、昔に流行したトラディショナルなファッションを魅せるステージです。ケースの各担当者には、予めそのカルチャーについて徹底的に勉強してもらい、衣装だけでなく、ヘアメイクやウォーキング、表情に至る細かいところまで、そのカルチャーの”におい”を感じさせるものに仕上げました。
モデルが登場する前には必ずそのカルチャーにちなんだ映像作品のワンシーンが上映される。
……それにしても、モデルのパフォーマンスがとにかく凝っている!
有地さん曰く、この振付は全てENJIのメンバーが考案したものだそう。
第1幕は過去のトレンドを忠実に再現することを目標としていた
ため、音楽に合った歩き方や表情を、 昔の映像の記録を参考にしながら考案しました。
筆者は個人的にパンクの2人組のパフォーマンスが好きだった。目の表情が見えないくらい髪を伸ばした男性モデルだが、ちゃんと女性モデルに革ジャンを羽織らせていて、可愛いらしい。
第2幕:culture×waseda
続いて第2幕は、早稲田のカルチャーを象(かたど)るサークルや店舗を巻き込んだパフォーマンスステージ。
有地さん曰く、「文化活動が盛んな『ワセダ』のリアルを届ける」ことをテーマとしたという。
たったの10分でヘアメイク!?
最初に登場したのは、バレエサークルCielのダンサー達。
ステージで踊り始めたと思いきや、
突然ダンサー3人のヘアメイクがリアルタイムで始まった!
たったの10分で、ガラッと容姿が変わっていく。中心のダンサーに至っては髪型が一気に短くなっている。ヘアメイクを手掛けているのは、プロのスタイリスト達だそう。
また、
他にもコラボしたサークルは沢山!
他にも、キレのある踊りを披露したWaseda University Breakerz(W.U.B)。
メンバーが躍っている後ろでは、W.U.BのOBでもあるDJ BOMBERさんが場を盛り上げていた。
最後に、三味線とボイパの組み合わせが斬新な、津軽三味線愛好会三津巴とninja beats の公演。
今回のファッションショーは、早稲田大学内外の様々な人の力によってできているようだ。有地さんは、第2幕の工夫した点について、
早稲田にある店舗ともコラボレーションすることで、「ワセダ」の解釈を「早大生」に留めることなく「早稲田の街」に解釈を広げることに成功しました。
と話していた。
第3幕:waseda×fashion
第3幕の主役は、ど真面目、オタク、サブカル系、早稲田右派、部活バカ……といった「早稲田ならでは」のクセの強い学生たち。
彼らがオシャレに目覚めた“NEO”wasedaを提案するウォーキングショーで、今回のショーを締め括る。
有地さん曰く、第3幕はとても力を入れたそうだ。
第1幕の既存の文脈で語られるファッションとは異なり、ENJIが自分たちの解釈によって新しいファッションを提案しなければならず、サンダルを巻きつけたロープを首からぶら下げたり、カラフルなキャミソールを腰にたくさん巻くなど創意工夫を凝らしてコーディネートを組みました。
学帽が似合っている女性。
ペンライトを首から下げるスタイル。決してオタクのアイデンティティを失っていない
注目:客席の通路をランウェイに!
上の写真で気づいたかもしれないが、第3幕ではなんとモデルが客席に向かって歩いてくるのだ!第1幕、第2幕に比べると圧倒的な臨場感。
第3幕は挑戦の数々だったと、有地さんは話す。
大隈記念講堂でも、よくある”ファッションショー”らしいことができないか、と考えたのが挑戦の契機です。曲間の無いクロスフェードによってBGMを切り替え、ウォーキング、ウォーキングルートを統一することでステージ全体を実際のコレクションのように1つの”パッケージ”として提示しています。舞台上に留まらず客席の通路を主なランウェイとするウォーキングで、場内に臨場感を生み出そうとしました。
このモデル達、実は全員未経験者だという。相当な練習を重ねたのだろう、ステージ上の彼らの表情は自信にあふれていた。
最後に
早稲田大学の大隈講堂で行われたファッションショー、「Loop」。
想像以上のクオリティと、ENJIを始めとする早大生の熱意が感じられた、「アツい」と同時に「オシャレ」なイベントだった。
ショーの映像は、後日ENJIのブログにアップロードされるそうだ。
フリーペーパーだけではなく、こうしたイベントを通してファッションで早稲田を変えていくENJIの活動に今後も注目したい。
【ENJI 関連URL】
・ENJIのブログ
・今回のファッションショー「Loop」ができるまでの背景
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