【早稲田】早大生のうちにやりたい10のこと(後編)
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※この記事は出版団体ENJIが発行する、「ENJI Vol.16」からの転載です。
編集部がおすすめする「地元に触れる」という楽しみ方。前回に引き続き、早稲田大学でファッションフリーペーパーを発行するENJIが、早稲田大学在学中にやっておきたい10のことを紹介する。
6.100 キロハイクに挑戦する
卒業生へアンケートを行い「早稲田生のうちにやっておきたかったこと」を尋ねると、多くの人がこの 100キロハイク、通称「100 ハイ」に参加することを挙げた。
▲1日目の昼間はまだまだ元気な参加者(写真提供:早稲田精神昂揚会)。
100 ハイとは、早稲田精神高揚会が主催する、埼玉の本庄市から早稲田までの 100km を延々歩くイベント。早慶戦、早稲田祭に並ぶ早稲田3大行事の一つとされ、毎年約 1000 人が参加している。100km も歩くことを考えると気が引けるが、それでも得られるものはきっと大きい。
▲元気だった参加者も終盤になると顔から生気が無くなる(写真提供:早稲田精神昂揚会)。
参加者に聞くと、100 ハイ中は疲れに疲れるため、自分を繕う余裕がなく、本当の自分を見せ合えるんだとか。最後に馬場に帰ってきたときにはアドレナリンが湧き出し、楽しさは最高潮。終わってみれば楽しい思い出となり、何より仲間との絆は強固なものとなるらしい。
7.学生演劇を見に行く
撮影:飯田奈海
早稲田と演劇の関係性は深い。俳優の堺雅人さんも、早稲田大学在学中に劇団に所属し、演劇に没頭していたという。そして今、早稲田演劇の拠点となる「早稲田小劇場どらま館」が完成し、早稲田の学生演劇はさらなる盛り上がりを見せている。
文学部2年の川口まみさんが所属する「劇団森」は、1960年頃創立の歴史ある演劇サークル。演じるほかにも音響、照明、舞台監督、舞台美術など全て劇団員が担当し、力を合わせて1つのお芝居を作り上げている。
「新しいことをやろう」と思って大学から演劇を始めたという川口さんだが、とにかく劇団での活動が楽しくて仕方ないそう。そんな彼女の思う”学生”演劇の魅力は、「欲求全開なところ」。
▲5月に川口さんが作・演出を担当した「ジャッジ イン ディスコ」
「学生が持っている、やり場のないパワーが意識しないでも出てしまっていると思います。正直、需要なんてあんまりないですから、やりたいことをやる。でもそれは演劇である以上、お客さんに観てもらうという意識も持たなければいけない。そういうバランスがたまらなく面白いです」という彼女の言葉からは、劇団のみなさんがいかに真摯に演劇と向き合っているかが伺える。
1つの舞台に全力で取り組む劇団員の姿に、同じ学生として刺激を受けること間違いなし。ぜひ一度、公演に足を運んでみよう。
8.大学の図書館に通う
早稲田大学の図書館は、大学図書館としては日本で最大級の規模を誇るという。最大規模の中央図書館から各学部の図書室まで 30 を超える施設が存在し、合わせて 508 万冊の本と 4 万 6000 の定期刊行物が所蔵されている。資料集めに使うも良し、話題の本の精読に使うも良し、新たな趣味の開拓に使うも良し。いずれの使い方でも必ずためになるだろう。
今回は中央図書館で見つけた素敵な本を紹介しよう。
田中一光とデザインの前後左右
「無印良品」のアートディレクションなどを務めたグラフィックデザイナーである田中一光の作品を図版とともに紹介。20世紀のデザインを牽引してきた作品からは、デザインのヒントだけでなく、時代までもが読み取れる。
企画・編集:小池一子、出版社:フォイル
女性フォトグラファーズ・ガイド
気鋭の日本人女性写真家とその作品を数多く紹介。女性写真家をテーマにした鼎談なども掲載されており、美しい写真を見て楽しめるだけでなく、写真好きの人にとってはためにもなる1冊。読めばお気に入りの写真家がきっと見つかるはず。
著:砂波針人、出版社:河出書房新社
【早稲田大学中央図書館】
月曜-土曜 9:00 ~ 22:00 日曜 10:00 ~ 17:00、祝日休館(授業実施日は開館)
9.「わせべん」を食べる
早稲田大学から駅に向かう途中ちょっとだけ足を伸ばしてみると、どこか懐かしさを感じさせるお弁当屋さんがある。長年早大生のお腹を満たしてきたこの店のお弁当は、きっと早大生のうちに食べることに意味がある。
一度足を運んで、食べてみよう。早稲田生なんだという高揚感と実感に包まれることだろう。
ナスカラ
お弁当の半分を茄子、もう半分を唐揚げが占め、そこに漬け物が添えられている。味のしみた茄子から染み出る旨味で箸が止まらなくなる。350 円。
ギョーカラ
その名の通り揚げ餃子と唐揚げの入った弁当。人気商品の一つで、そのボリュームには誰もが驚愕し、満足感を得ることに違いない。350 円。
たぬき丼
知る人ぞ知るたぬき丼。山盛りの天かすには歯ごたえがあり、タレのしみたご飯と一緒に頬張れば、いつの間にか空に。250円という値段も魅力。
【わせだの弁当屋】
TEL 03-3203-2734 早稲田駅から徒歩3分
〒162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町 533
10.夜の早稲田に繰り出す
早稲田生で溢れかえる昼の早稲田とは一変した世界。歩き慣れた道のはずなのに、いつもと違う道を歩いているような、旅をしているような気分になる。爛々たる街灯と自分しかいない早稲田通りを一歩ずつ進めば、忙しい毎日を過ごす中で生まれた悩みも不安も忘れ、晴れ晴れした気分になれるはず。
今回は、前後編で早稲田を楽しめる10の方法を紹介した。早稲田生の方は10のうちいくつ経験できているだろうか。せっかくの大学生活。勉強だけでなく様々なことに目を向けて楽しみたいものだ。
早稲田生ではない方も、早稲田の街を訪れてみればきっとおもしろい経験ができるだろう。
文/出版団体ENJI
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