夏にぴったり!? 青くしてもおいしく食べられる料理は?
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※この記事は明治大学フリーペーパー工房の『bootleg vol.28 spring』からの転載(元のタイトルは「Project Blue」)です。
9月になっても暑い毎日がまだまだ続く。皆さんは残暑を乗り切るためにどんな方法を取っているだろうか。暑さ対策として、寒色系の色で固めるという方法がある。
青は寒色系の色であり、身の回りのものが青に近い色だと体感温度も下がると言われている。家具やインテリアを簡単に変えられる人は少ないが、毎日の食事に青を取り入れたら体感温度も下がり、夏バテも解消できるのではないだろうか。
しかし、青と聞いて食べ物を連想することはまずない。青は料理と合わない色であると認識されてきた。だが、筆者は青くてもおいしく食べられる料理はあると考え、様々な料理を青くしてみた。
ラーメン
まず、筆者が青くした料理はラーメンである。材料はインスタントラーメンのしょうゆ味・ねぎ・ゆでたまご・メンマ・チャーシュー・もやしとにらの炒め物。そして、食紅(青)を用意した。
材料が揃ったところで、青いラーメン作りを開始した。ラーメンが茹で上がったら、火を止めてインスタントラーメンの粉と食紅を鍋に投下する。みるみるスープは青くなる。食紅を入れ過ぎたため、色は少し黒っぽい青。完成したラーメンはなかなかの雰囲気を醸し出している。
いざ試食。筆者はスープをレンゲですくってみた。想像以上に青い。少量のスープでも食欲を減退させる。
続いて、麺を箸で持ち上げてみた。スープの青が麺に移ってしまったらしく、麺まで真っ青になっている。恐る恐る食べてみると、味は普通。しかし、気分は海にいる新種の青ミミズを食べているかのようだった。
「青いラーメン」は失敗に終わった。ラーメンは青くして食べてはいけない。「温かい海水に浮かぶ珍種の海洋生物」を食べている気分を味わいたい人を除いては。
シチュー
ラーメンの次に挑戦したのはシチュー。材料は、シチューのルー・たまねぎ・にんじん・じゃがいも・アスパラガス・牛乳・最後に食紅(青)。野菜を切り分けて40分ほど煮込むととてもおいしいシチューが完成した。
本題はここからだ。筆者は鍋の中に食紅(青)を少しずつ投入していった。白から水色、そして青へとみるみる変わっていくシチュー。それを器に盛り付け、テーブルに配置した。
友人は写真を見て、「野菜がかわいそう……」と話した。にんじんの赤色は青がかってしまい、じゃがいもの白さはすっかり消え失せた。まさか野菜もこんな形で調理されるとは思っていなかっただろう。
しかし、見た目がどんなに悪くても大切なのは味だ。一口、シチューを口にする。味は普通のシチューだった。見た目はなかなかのインパクトだが、慣れれば普通に食べられる。一発目のラーメンがひどかったせいでおいしく感じられるだけかもしれないが。
たこ焼き
最後に筆者は青いたこ焼き作りに挑戦した。材料は、たこ焼きの粉・卵・あげ玉・桜えび・たこ・ねぎ・紅しょうが、そして食紅(青)を用意した。
まずは生地作りだ。全ての具材を混ぜ合わせて食紅を入れると、生地は徐々に青くなっていく。ただ、今回のたこ焼きはラーメンやシチューに比べると毒々しさが薄い。
生地をたこ焼き器に流し込み、焼いていく。形は不格好だが、一応まともなたこ焼きが完成した。
外見は今まで作った料理の中で一番食べやすそうだ。青色が薄く、たこ焼きというよりマカロンにすら見える。抵抗も少なく食べることができ、味もよかった。
青いたこ焼きは成功だった。小さくて丸いフォルムなので、青くてもお菓子のような趣がある。みんなでたこ焼きパーティーをした際には、ちょっとしたお遊びに作るといいだろう。
涼しげで怪しげな青い料理作り。暑い夏に少しでも涼しさを感じたい人は試してみてはいかがだろうか。
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