クリスマスは早稲田に映画を観に行こう!
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みなさんは学生映画にどのようなイメージを抱いているのだろうか。
「商業映画に比べたらクオリティーが低いのでは?」「所詮、青春の1ページなんじゃないの?」
いいえ、学生が作ったものだからと決して侮ることなかれ。このようなイメージを覆すであろうイベントが、来たる12月23・24日に早稲田大学の大隈記念講堂にて開催される。
その名も「早稲田映画まつり」だ。
今回、このイベントについてより詳しく知るために、第29回早稲田映画まつり実行委員長の加藤柚花さんにインタビューした。
早稲田「映画祭」ではなく「映画まつり」だからできること
——早稲田映画まつりとはどのようなイベントなのでしょうか?
早稲田映画まつりというのは、学生映画の祭典を銘打って、2日にわたり学生映画を上映するイベントです。映画祭ってコンペティションで1番を決めることがメインの目標になっているところが多いと思うんですけど、1番を決めるだけではなくて、学生映画を盛り上げていく中でより良い学生映画を生み出せていけたらいいなという思いがあったので、早稲田映画「祭(さい)」ではなく、早稲田映画「まつり」という名前にしています。
——今回はテーマをあえて掲げなかったようですがなぜですか?
(※例年はテーマがあった。昨年は“BRAND NEW”、一昨年は“Wovie”)
テーマを作ってしまうと、そのテーマに縛られたり、偏ったりしてしまって、本当はもっと色々な可能性があるかもしれないのに、それを潰してしまっているのではないかなという気持ちがあったからです。
これまでの伝統は守りつつマンネリから脱却するために、テーマに頼りすぎるんじゃなくて、早稲田映画まつりってこういうイベントなんだよっていうところの軸を30周年を迎える前にもっと強くしたいということでテーマは設けませんでした。
学生映画、注目すべきは監督の「覚悟」
※コンペティション企画上映作品の公式画像です。
——学生映画の魅力、学生映画にしか生み出せない良いところを教えてください。
学生映画は監督や脚本の人がこれを作りたい!と思ったらそれで作り始めることができるという点で、商業映画に比べて規制やしがらみがかなり少ないので、制作者それぞれの様々な欲を、ためらうことなく表現した自由で力強い作品が作れるんじゃないかなと思います。
学生映画を作る時に手伝ってくれるのってサークルの人だったり、友人だったりするんですけど、それぞれの「協力したい」という気持ちの上で作っているものなので、そこにつまっているものって監督の想いだけじゃないんです。お金とかも自分たちでやりくりしなければいけないので、作品を生み出すのに予算が足りなかったり、制作チームの中で意見が割れて衝突したりなど大変な思いをすることもたくさんありますが、その分いろんな人たちの思いがつまった作品ができるのが学生映画のいいところですね。
今回のノミネート監督の方が、学生映画には覚悟が必要だと言っていたんですけど、まさしくそれが特長だと思います。
高校生の底力を感じる新企画
——今年は初の試みが多いと聞きましたが、特に力を入れていることはなんですか?
現役高校生の作った映画を上映して、大学生と高校生のトークセッションを行うという「高校生企画」に私たちは可能性を見出していてとても力を入れています。
私たちの力だけではなかなかうまくいかなかったので、高校生のための映画祭を開催している NPO法人の映画甲子園という団体に協力していただき、映画甲子園主催のeiga worldcup2016という映画祭の入選作品の中から運営で3本選ばせていただきました。全国からすでに勝ち抜いてきているものの中から選ばせてもらったので、カメラワークなどの撮影技術や内容の面白さにおいて、かなりクオリティが高いです。
——高校生の作品を取り入れたことで刺激を受けた部分はありますか?
そうですね~、大学生にはなかなか簡単に撮れない学校内での撮影が多いところがうらやましいです。大学生顔負けの技術を持っていたり、いいショットを撮ったりする高校生もたくさんいました。
高校生だからだと思うんですけど、なるべくお金をかけずにでも面白いものを作ろうっていう気持ちが凄く強いですね。大学生になっちゃうとある程度自由にお金を使えるので、けっこう大規模な撮影をしてる人もいるんですけど、お金をかけずに面白いものを作るっていうのは学生映画にとってとても大切だと思うので、そういうところが刺激になっていると思います。低予算でも思いっきり楽しんで制作している姿はやっぱり輝いて見えますね。
あとやっぱり映画からも若さがビシビシと伝わってきます。私たちやっぱり老けたねっていう話もしました(笑)
——最後に、このインタビュー記事の読者へ一言お願いします!
観に来てほしいの一心です。映画ってやっぱり観ないとわからないと思うので、とりあえず百聞は一見にしかずだし観に来て!っていう感じですね(笑)
入場無料の学生映画祭ってそんなに多くはないんです。だから、コンペティション企画が8作品、短編企画が8作品、高校生企画が3作品というこれだけ多くの映画を用意して無料っていうのはお得だよってところも前面に押し出していきたいですね。入退場自由なのでいつでもフラっと遊びに来てもらえればなと思います。お待ちしております!
12月23・24日。今年のクリスマスは家族や友達、恋人と一緒に「早稲田映画まつり」に足を運んでみてはいかがだろうか?
詳細情報
■日時:12月23日(金祝)
→開場11:00 開演11:30 終演18:35
12月24日(土)
→開場10:30 開演11:00 終演19:30
■場所:早稲田大学大隈記念講堂
※入場無料、途中入退場可
■企画
・コンペティション
・短編企画
・高校生企画
■公式HP:http://wasedanoeiga.webcrow.jp
■Twitter:@waseda_film_fes
文/多恩
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