この平成に、平安時代の文化が味わえる!?早稲田祭に行ったら、早稲田大学装束研究会の「装束体験所」に参加してみよう
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ついに!みなさんお待ちかね、早稲田祭が明日から開催されます!!
早稲田祭とは、11月4日(土)、5日(日)に早稲田大学(早稲田キャンパス・戸山キャンパス・周辺地域)で行われる大規模な学園祭のこと。
たくさんのサークルや団体が、1日じゃ回りきれないほどの様々なイベントや、作品の展示、パフォーマンスの披露を行っています。
ここ早稲田大学は、サークル活動が非常に盛んで、学校公認サークルだけでもなんと約600は存在すると言われています。
これだけ多くのサークルがあったら、なんともマニアックなことをしているサークルもきっと見つかるはずと考え、探してみたところ…。
見つかりました!
その名も「早稲田大学装束研究会」。
サークル名を見ただけでは、「装束…?あれかな、平安時代の人が着ていた服かな?日本史で習ったきりだヨ!」ととっつきにくく感じる人もいるかもしれません。
どんなことをしているのだろう?装束の面白さとは?
未知数の魅力を秘めている、早稲田大学装束研究会の全貌にせまるため、サークルメンバーの方々にインタビューをしてみました!
平安装束が着られる!?装束研究会の、早稲田祭での屋内企画とは?
—最初に、早稲田祭での屋内企画の内容や、ここに注目してほしい!というアピールポイントを教えてください。
私たちは、企画として「装束体験所」を催し、狩衣・十二単といった平安装束の着付けを行います。
この企画の魅力はやはり、平安装束を実際に肌で感じていただくことですね。日頃の練習の成果を発揮し、装束の美しさや素晴らしさをお客様の心に少しでも残すことができれば嬉しいです。
誰でも参加することができるので、気軽に足を運んでみてください。
物販では、装束会会員お手製のポストカードや、装束愛溢れる会誌、また、今年は平安装束写真集もご用意しています。こちらもぜひご覧ください。
装束研究会会員の皆さんが感じる「平安装束の魅力」
—装束会の皆さんはいつ、どのようなきっかけで装束の魅力に気づきましたか?
『かぐや姫』、『源氏物語』、『落窪物語』といった古典文学から『少年陰陽師』のようなライトノベルまで、物語をきっかけに平安装束の世界に興味をもったメンバーが多いです。
高校生のときに国語便覧で「襲色目(かさねいろめ)」のページを見て平安装束の色彩に心惹かれたために入会した人もいます。
—皆さんが思う「装束の魅力」とはなんですか?
(Photo by pnts)
一番は季節が移ろうごとに変化する衣の配色や色の濃淡といった平安装束独特の視覚的な美しさです。
装束の色目や文様はそれぞれに美しい名前や意味をもっていて、そうした日本古来の有職故実に基づく知識を得ることも、装束を知る上での楽しみの一つだと思います。
—装束を研究する者だけが知る、装束に関するコアな知識があれば教えてください。
平安時代の女性の装束といえば十二単が有名です。十二単は本当に12枚着物を重ねていたわけではなく、「沢山の」衣を重ねていたという意味です。
十二単は平安時代のお姫様が着ていたものというイメージを持つ人が多いようですが、実は十二単は女房装束、つまりお姫様にお仕えする女房の装束でした。
侍女の女房達は、主人であるお姫様の前では十二単できっちりと正装し、むしろ平安時代の真の高貴なお姫様のほうが簡素な格好でくつろいで過ごしていたようです。
平安装束はそれだけで着る人の身分や年齢を表すので、装束の知識を得た上で平安文学の絵巻物などを見ると面白いかもしれません!
気になる普段の活動やサークルメンバーについて聞いてみた!
—普段は、どのような活動をしているのですか?
月2回ほど、水曜日の6限に戸山キャンパスの教室で活動しています。公認サークルになったので、最近は学生会館の和室で練習会をすることもあります。
活動内容としては、狩衣や十二単といった装束の着付けのお稽古を中心に、その着装の技術「衣紋道(えもんどう)」を学んでいます。
—早稲田大学装束研究会メンバーにはこういう人が多い!など、メンバーに関する特徴や、共通点があれば教えてください。
様々な学部の学生がいますが、元々戸山キャンパスで行われていた装束の授業がサークル設立のきっかけなので、文学部・文化構想学部の学生は特に多いです。月並みな答えですが、「装束が好き」という一点に関してはメンバー共通です。
—最後に何か一言お願いします!
早稲田大学装束研究会の日々の活動はTwitter(@Shozoku_wsd)やFacebookでもご覧いただけます。最近はInstagram(@shokenwaseda)も始めました。
学部・学年・大学問わず会員募集中です。ご興味があればお気軽にご連絡ください!
平安時代の装束を愛す学生が集う「早稲田大学装束研究会」。
実際に平安装束を身につけることができるなんてワクワクしてきませんか?
皆さんも早稲田祭に訪れたら、ぜひ「装束体験所」に足を運んでみてください!きっと貴重な体験になりますよ。
文/多恩
写真/早稲田大学装束研究会様のご提供
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