会社員時代に全社トップセールスマンだった9浪早大生が、20代に「今」伝えたいこと
皆さんは「1年浪人や留年をするごとに、生涯賃金が1000万円変わる」という言葉を聞いたことがありますか?
この言葉が本当であれば、大学に9浪して入った私は現役で大学に入った大学生と比較すると、9年遅れて社会に出るわけですね。だから単純計算すれば、9000万円の損失となります。
このように数字だけを見てみると私の選択は馬鹿げているものに見えますし、実際、そう思われても仕方ないだけの行動を私はとっていると思います。
しかし、私は声を大にして言いたいことがあります。
私の反面教師とも言えるこの行動から皆さんに言えることは、「人間の心理・情の部分をもっと大事にするべきだ」ということです。
今回は大学生の皆さんに私が伝えたいと思うことを、2つに分けて紹介します。
お金の匂いのしない人間になる
(画像はイメージです)
私は自分の感情に従い、意思を貫いて、周囲に大変な迷惑をかけて大学に入り直しました。
受験費用を稼ぐために一回社会に出て営業マンをしていますが、多くの人生の大先輩と話をする中で思ったのは、大人になってからは打算のない人と人との繋がりに重きを置けなくなってきているのですね。
どうしてもお金の匂いがするというか、関係自体が利害関係になってしまうのです。
お金の絡まない友人関係を作るのが、社会に出てからはなかなか難しくなるのです。
現在も社会人の方に呼ばれて社会人との交流の場に参加させていただくのですが、学生さんに比べると皆、礼儀が洗練されていますし、言葉も選んで人と接されます。しかし、その関係にはどうしても金銭的な意図が見え隠れしてしまいます。
誠意を尽くして人と接しても、セミナーに参加させようとしたり、情報商材の話をしたりとか、どうしてもビジネス上での打算が見えてしまうのですね。
この前もずっとお世話になっている方とお会いして話を聞いていたのですが、実体のないセミナーを受けさせよう、受けさせようと言う意図が見え隠れしていて非常に残念でした。
だから、私が同級生と接するときは、打算ではない、お金の匂いを感じさせない付き合いをするように意識しています。
だからこそ、1年生の時はよく、同級生に「10年経って僕が落ちぶれていたら助けてほしい」と言っていたのですが、これはこれで打算を前面に打ち出しているからよくなかったと失敗しました、今は打算なき人間関係、どっかの内閣のスローガンみたいですが、それを目指し、言うのが照れくさいようなことも素直に言っています。
みなさんに仲のいい友人はいますか?
今であれば、学生生活の中でお金と関係ない友人がたくさん作れると思います。商売と関係のない友人関係をたくさん作れる方は、大人になっても最初は利害関係で繋がる相手であっても心から通じ合える仲間ができると思います。
自分次第で大人になってからも付き合える大切な友人が作れるはずですので、頑張ってください!
20代で社会に出る前に磨いておいてほしいスキル
(画像はイメージです)
私は自分が論理的思考をできる人間になりたくて、頭脳労働者になりたくて勉強をしていたのですが、人と接する上でもっとも大切なことは、「感情」だと思います。
皆さんも経験したこと、思い当たることがあるかもしれません。
人に提案をされた時、合理的で良さそうなことでも、否定したくなったことがあるかもしれません。なんかこの人はいけ好かないな、とか感じが良くないな、とかそうした感情が合理的な決断を制御すると思います。
逆に提案をする時、セールストークを練習して、流れるように言えるようになり、会社で絶賛されているような人でも、お客さんに同じようなことを言っても買ってもらえないケースの方が多いと思うのです。
それも決断に感情が絡んでいるからです。
この先、仕事を選ぶ上で、多くの方は人と接する仕事をすると思います。
そこで一番大事なのは、「相手との心理的障壁をなくすこと」だと思うのです。
「人は見た目が9割」という本がありましたが、私はその通りだと思います。会った瞬間に、「この人はいい人だ」と感じさせる練習をするのがいいと思っています。
私は本当に多くのお客様に助けていただいて全社トップセールスマンになって会社をやめることができました。それは、多くの人に信用をしてもらえたからだと思うのですね。
実は、商品の提案をするにあたって、1万円を超える商品はそんなに値段は関係ありません。
商品の質に納得してお客様は商品を買うのではありません。信用できる人間か否かで買います。いくら理屈を並べても、印象の前には無力なのです。
人に好かれるように頑張ること、これはなかなか盲点になっていることだと思います。
人間的に素晴らしい方でも、表情が硬くて成績が上がらない人がいました。
だからこそ、表情を柔らかくして、穏やかに話す練習を若いうちにしておくと後から楽だと思うのです。
まとめ|20代の皆さんに伝えたいこと
いかがだったでしょうか。
今回の話は巷でささやかれているスキルや資格へのアンチテーゼです。確かに、それは決まった仕事に就く以上、必須のものです。しかし、形に現れるものをあまりにも重視することで、人と人との関わりといった付き合いの基本というものが軽視されるのではないでしょうか。
少しでも、参考にしていただければ幸いです。
(文/濱井正吾)
Twitter:@hamaishogo1111
YouTube:
https://www.youtube.com/channel/UCm_LRgu9qb4cHza89sOBfdw?view_as=subscriber