【お酒初心者必見】名前がカッコイイあのカクテル、一体どんな味?
【作成:2015/07/07 更新:2020/07/20】
(Photo by Güldem Üstün)
居酒屋やバーで目にする、数々のカクテルの名前。カタカナがふんだんに使われた名前は魅力的ですが、正直、お酒初心者にはよくわからないものが多いですよね。
そこで今回は、「名前はオシャレなものの味の見当が全くつかない」カクテルをご紹介します。
そもそもカクテルって何?
カクテルは、ベースとなるお酒に他のお酒やジュースを混ぜて作ったアルコール飲料のことです。ベースによく使われるお酒はジン、ウォッカ、ラム、テキーラなど。さらに数多ある飲み物から特定のお酒やジュースを混ぜることで、カクテルが完成するのです。
かき氷でお馴染み「ブルーハワイ」
小さい頃から縁日で見てきた「ブルーハワイ」という名前、実はエルビス・プレスリー主演の『ブルー・ハワイ』(1961年)という映画に由来している説があることをご存知ですか?
親しみやすさだけではなくノスタルジーさえ感じる言葉ですが、お酒はお酒。居酒屋やバーのメニューで目にとまったはいいものの、「どんな味かわからないから怖い」と思って避けていた方もいるのではないでしょうか。
(Photo by Sean Hagen)
こちらがそのブルーハワイ。確かに南海の楽園を思わせそうな、青々しい色をしています。グラスにパイナップルなどの装飾が施されているのがニクい。
気になるお味ですが、レモンジュースとパイナップルジュースを使っているため、甘味と酸味が感じられます。ベースはラム。ブルーハワイの鮮やかな青を作り出しているリキュール「ブルーキュラソー」の独特の香りが引き立ちます。アルコール度数は15.4%とそこまで高くありません。
「チャイナブルー」のチャイナ要素はどこに?
「『ブルーハワイ』と『チャイナブルー』の違いって何!?」
と、お酒初心者はまず疑問に思うかもしれません。南海の楽園とアジアの大国は天と地ほどの違いがありますが、どちらも「ブルー」という字を使っているし、どこか爽やかなネーミング。味に違いなんて無いだろうと思う方もいるのではないでしょうか。
(Photo by EFFIE YANG)
外見は似ているものの、実はチャイナブルーはブルーハワイとは全くの別物。チャイナブルーはライチリキュールとグレープジュースを使っているので、喉を通った後にはライチの爽やかな風味が残ります。
ちなみに、チャイナブルーのチャイナは「中国」という意味ではなく、「陶磁器(china)
」から来ています。陶磁器のような青、だからチャイナブルーなんですね。
アルコール度数は5.5%と低く、女性の間で人気だそうです。お酒初心者にも、手を出しやすいカクテルの一つではないでしょうか。
透き通った魅力がある「ブルームーン」
いかにもお洒落そうな名前、「ブルームーン」。期待を裏切らない、透き通った紫色のカクテルです。夜のバーでさりげなく注文できたら文句なくカッコ良さそうですよね。
もともとブルームーンは「青い月」「ごく稀に見られる月に二回目の満月」を指します。この珍しい現象から転じて、「決してありえない」という意味も含まれるようになったそう。
そのため、お付き合いしたくない男性の前で断る意味を込めて飲まれるカクテルだそうです。
(Photo by Kim)
ブルームーンはジンベースのカクテルです。ジンの他にも、レモンジュースとスミレの花の香りが引き立つリキュールを使用していて、フルーティーな味わいを楽しめるとか。実はアルコール度が26%とやや高めなので、初めて飲む方には要注意かもしれません。
工具の名前?「スクリュードライバー」
お父さんの工具箱に入っていそうな名前の「スクリュードライバー」。お酒初心者にはどんな酒なのか全く想像がつきません。「ねじ回し」のイメージを彷彿とさせるこのカクテル、どんな見た目なのでしょうか?
(Photo by Harvey Wallbanger )
その正体は、ウォッカとオレンジジュースを組み合わせたカクテル。名前の由来は、油田の労働者がウォッカとオレンジジュースをねじ回しで混ぜて飲んでみたことから来ているそうです。オレンジジュースの甘酸っぱさを、すっきりとした味わいのウォッカが引き締めます。アルコール度数は12%ですが、オレンジジュースとそこまで味が変わらないからか何杯も飲んでしまう人が続出。元祖「レディーキラー」と呼ばれているため、特に女性の方は注意が必要です。
いかにも怖そうな「ブラッディメアリー」
「ブラッディメアリー」と言えば、プロテスタント信者を300人以上処刑したイングランド女王「メアリー一世」の異名です。直訳すると「血まみれメアリー」というおどろおどろしい名前のこのお酒、ドロドロと鉄の味が舌に残りそうな印象ですが、実際はどうなのでしょうか。
(Photo by Tammy Gordon)
ブラッディ・マリーは、ウォッカとトマトジュースを組み合わせたカクテルです。トマトジュース特有の、あのドロリとした飲み心地にお酒の要素が加わっています。アルコール度数は12%。
頼むときに赤面不可避?「セックス・オン・ザ・ビーチ」
注文するときに誰しも一度は躊躇うのではないでしょうか。でも、かなり頻繁にバーのメニューに出てきますよね。お酒初心者としては見逃せない一杯。このお酒、トム・クルーズ主演の映画『カクテル』に登場したことで有名になりました。一体どんなお酒なのでしょうか……?
(Photo by Karey Churchill)
見た目は予想していた以上に普通でした。ウォッカをベースにして、メロンリキュールやパイナップルジュースが使用されています。フルーティーな味と香りで、とてもその名前からは想像つかない飲みやすさに驚きを隠せません。アルコール度数も10%とそこまで高くありません。
いかがでしたか?カクテルは名前で魅せるものが多く、メニューを開くたびに新しい出会いがあるかと思います。少し冒険する気分で、「名前が気に入った」という理由だけでお酒を頼んでみるのも楽しいかもしれません。
【参考URL】
サントリー カクテルレシピ検索 http://apl.suntory.co.jp/wnb/cocktail/top/temp__top
文/城見島ほのか