【QOL爆上げ術】コーヒーのハンドドリップに必要な器具は?何を買えばいいの?【コーヒー生活入門①】
⓪はじめに

こんにちは!おうち時間を絶賛満喫中のがくよむライターねもです。
今回から2回にわたって、みなさんに【QOL爆上げ術】として”コーヒーのハンドドリップ”を紹介します。
コーヒー好きなら誰もが一度は憧れるハンドドリップ。生活の中にハンドドリップでコーヒーを淹れる習慣が組み込まれるとQOLが爆発的に上がることは間違いないのですが、しかしいざやってみようとすると、
・ハンドドリップをするにあたって、揃えなければいけない器具が沢山あって何を買えばいいのかわからない
・器具を買いそろえたとしても、ハンドドリップの方法がよくわからない
という疑問に直面する方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、この連載【コーヒー生活入門】では、より多くのコーヒー好きの方にハンドドリップを楽しんでいただくべく、上記2点の疑問に徹底的にお答えしていきたいと思います!
第1回である今回は、ハンドドリップの概要と必要な器具についての紹介です。
それでは、みなさんを美味しいコーヒーの世界へお連れしましょう。
①ハンドドリップとは
数あるコーヒー抽出の方法の中で最も手軽で、かつ奥深い方法が、ハンドドリップです。
ドリッパーと呼ばれる透過器具の上に挽いた豆を乗せ、その上から手動で少しずつお湯を注いでいくことで、コーヒーを抽出します。
使い捨てのフィルターを使うため後片付けが比較的簡単で、かつ豆の挽き具合や湯量、蒸らし時間などを自由自在に調節できるため、自分好みのコーヒーの味を追及することができるのがハンドドリップの魅力です。
②ハンドドリップをするメリット
正直なところ、ただコーヒーが飲みたいだけならインスタントコーヒーや缶コーヒーを飲めばいいわけですし、全自動コーヒーメーカーも安く販売されていますから、わざわざハンドドリップをするメリットなどないのでは?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方のために、毎日ハンドドリップでコーヒーを淹れている筆者が思うハンドドリップのメリットを箇条書きにしてみました。以下の通りです。
・自分好みのコーヒーを淹れることができる
・「こだわりのあるオシャレな自分」になったかのような感覚に浸ることができる
・コーヒー抽出に手間をかける過程で、自分の気持ちを落ち着かせることができる
・生活に彩が加わる
といったところです。
オンライン授業の膨大な課題との格闘や外出自粛のストレスに晒される毎日の中で、ゆっくりじっくりと、こだわりの一杯を淹れて、味わう時間を作ることができたら、毎日がこれまでとは全く違った、ゆとりのあるものになるのではないでしょうか。これこそ、私がハンドドリップをおすすめする理由です。
③ハンドドリップに必要な器具
さて、みなさんもそろそろハンドドリップがしたくてしたくてウズウズしてきた頃ではないでしょうか?通販サイトなどで「コーヒー ハンドドリップ 器具」と検索している方もいらっしゃるかもしれません。
実際、通販サイトでハンドドリップ用の器具を購入しようと思って調べてみると膨大な数の商品がヒットして、何を買えば良いのやら、何が必要で何が必要でないのか、わからなくなってしまいがちです。
そこで、この章ではハンドドリップをするにあたって「本当に必要な器具」と「あったほうが良い器具」に分けて、器具の紹介をしていきたいと思います。
☆大前提:器具のメーカーはできる限り揃える
通販サイトやお店でコーヒー器具を眺めていると、いくつかのメーカーの商品が陳列されています。代表的なメーカーとしては
・HARIO
・Karita
・KINTO
などが挙げられます。
どのメーカーのものを選んでも、美味しくコーヒーを淹れることができますが、複数のメーカーの製品をごちゃまぜに買うことはおすすめしません。なぜなら、ペーパーフィルターとドリッパーの径が合わなかったり、耐熱温度の違いから思わぬ破損につながったり、といったことがあり得るからです。メーカーも全て自社製品で統一して使うことを想定して製品をデザインしているので、互換性を確保して最大限の道具としての利便性を発揮させるためにも、すべての器具を同一メーカーのものに揃えることが望ましいです。
どのメーカーのものを買えば良いの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これはまぁ、何というか・・・己の勘としか言いようがありません!ちなみに筆者はHARIO社の製品に何となく心惹かれたので、全ての器具をHARIO製のものに統一しています。
☆絶対に必要な器具
これがなければハンドドリップはできない!という器具は以下の4つです。
(1)ドリッパー
ハンドドリップの根幹をなす、透過用の器です。樹脂・耐熱ガラス・金属などさまざまな素材の製品がありますが、個人的には廉価な樹脂製のものは耐熱温度が低いのでおすすめできません。筆者はHARIOの耐熱ガラス製ドリッパーを使っています。
サイズが何種類か展開されているドリッパーもありますが、筆者のドリッパーは1~4杯用です。おかわり用のコーヒーも抽出できるし、お客さんに振る舞う分も抽出できる、丁度良いサイズです。参考にしてみてください。
(2)フィルター
ステンレスフィルター一体型のドリッパーやそれ自体がフィルターになる特殊なシリコン製ドリッパーなどもありますが、一般的なドリッパーはそれ単体ではコーヒーを透過することができず、ドリッパーと豆の間に敷くフィルターが必要となります。
フィルターの種類も様々ありますが、最もポピュラーなのは使い捨ての紙製のものです。コーヒーの風味を邪魔することなく抽出できますし、何より抽出後の豆をそのまま包んでごみ箱に捨てられるため後片付けが簡単です。
必ず、ドリッパーの径に合うフィルターを購入しましょう。
(3)ドリップケトル
意外と忘れがちなのが、ドリップ専用のケトルです。「うちには既にやかんも電気ケトルもあるから要らないよ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、一般的な料理用のやかんや電気ケトルの注ぎ口は”一定量のお湯を少しずつ注ぐ”にはあまりにも大きすぎるため、ハンドドリップには向きません。そこで、細い注ぎ口を備えた専用のドリップケトルが必要になるのです。
コンロにかけてお湯を沸かすものとドリップ用の電気ケトルがありますが、より手軽にコーヒーを淹れたいという方には、ドリップ用の電気ケトルの購入をおすすめします。
(4)メジャースプーン
これまた忘れがちなのが、抽出前のコーヒーの豆や粉の量をはかるメジャースプーンです。適切な量のコーヒーを抽出するために、なくてはならないメジャースプーン。ドリッパーに付属している場合も多いので個別の購入は不要かもしれませんが、スプーンが付いていないドリッパーを買った場合はメジャースプーンも入手する必要があります。
あれ?コーヒーグラインダー(ミル)って必要ないの・・・?
☆あったほうが良い器具
(1)コーヒーグラインダー(ミル)
そう、ミルの購入はマストではないのです!
お店でコーヒー豆を購入する際、必ず店員さんから「お挽きしますか?」と尋ねられます。ここで「はい、お願いします」と答えると、お店のミルで挽いて粉にした状態で渡してくれるので、ハンドドリップをするにあたって自分で豆を挽くことは必須ではありません。
ただし、挽いた豆は表面積が増えるため酸化が早まり、新鮮な状態で飲める期間が短くなってしまいます。鮮度を気にする方は豆のまま購入し、ハンドドリップをする際に必要な分だけ自前のミルで挽くようにすると良いでしょう。
ミルを購入する際は、一度に挽ける豆の量に注意が必要です!だいたいカップ一杯分(150ml)に相当する豆の量は10~13gほどです。おかわりのコーヒーも一度に抽出したい、という方は24g以上の豆が挽けるミルを購入するようにしましょう。
筆者は浴びるようにコーヒーを飲むので、一度に100g挽ける大容量ミルを使っています。
(2)キャニスター
豆の保存容器です。購入時の袋の口をクリップ等でとめて豆を保存することもできますが、開封後の袋を密閉状態にすることは困難なので、この保存方法ではどうしても豆の鮮度は落ちてしまいます。粉挽き状態で購入した場合は尚のこと。
鮮度にこだわる方は、保存容器(キャニスター)を購入しましょう。
筆者は100円ショップで購入した調味料用のキャニスターにコーヒー豆や茶葉を詰めています。かさばらないのでおすすめです。
(3)コーヒーサーバー
ドリッパーで抽出したコーヒーを受けて溜める容器です。一杯分以上のコーヒーを一度に抽出する場合は必須ですが、ドリッパーをマグカップに直接乗せて抽出することも不可能ではないので、これもマストバイではありません(前述の通り、筆者は浴びるようにコーヒーを飲むのでサーバーを毎日使っています)。
(4)ペーパータオルと小さなごみ箱
ハンドドリップは後片付けの手際が大事です。せっかく美味しいコーヒーを淹れても、ドリッパーとフィルターの後片付けに手間取っている間にコーヒーが冷めてしまってはもったいない!抽出が終わったらすぐにフィルターをごみ箱に捨て、ドリッパーについたコーヒーの雫を拭き取ることができるように、小さなごみ箱とペーパータオルを手元に用意しておくと良いでしょう。
④第1回のまとめ「お気に入りのメーカーの器具を揃えて、楽しいコーヒー生活を!」
今回は、コーヒーのハンドドリップの概要と必要な器具についてご紹介しました。
お気に入りの器具を使ったハンドドリップで淹れたコーヒーを飲むことができる毎日は、きっと素敵なものになるに違いありません!
ぜひ、この記事を参考に必要な器具を揃えて、楽しいコーヒー生活を始めてみてください!
次回はコーヒー豆の購入やハンドドリップの方法、コツについてご紹介します。お楽しみに!
〈文・ねも〉